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Video Nihonjin shiranai Nihongo_ Part 5
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Phút 0- Phút 5

  

(ゴオォォ…)

 

2

  

(鹿取)何の音…?

 

3

  

(ゴオォォ…)

 

4

  

(ゴオォォ…)

 

5

  

♪♪~

 

6

  

(鹿取)キャアァーー!!

 

7

  

(ハルコ)え~ 心理を表す言葉は

たくさんありますが→

 

8

  

この「ぞっとする」という表現は

恐怖を感じた時に使います。

 

9

  

(ジャック)じゃあ「怖くない」時は→

 

10

  

「ぞっとしない」と言うのですか?いい質問ね!

 

11

  

あんまり使われないけど

「ぞっとする」という表現には→

 

12

  

実は恐怖以外に「強く感動する」

という意味もあるのね。

 

13

  

で「ぞっとしない」と

否定する時にだけ→

 

14

  

「感心しない」「あまり面白いと

思わない」という意味で使います。

 

15

  

(金麗)ハルコ!なんで日本は

夏になると→

 

16

  

テレビで

怖い話ばっかりすんのよ?

 

17

  

(生徒達)ああ~。

それは…。

 

18

  

(ポール)日本のホラーって

本当に怖いんだよね。

 

19

  

ほら サダコとか…。

(ボブ)うおっ!!

 

20

  

中国では 怖い話なんて

テレビで放送しません!

 

21

  

怖くて うかつに

テレビをつけられないよ。

 

22

  

しょうがないでしょ。日本じゃ→

 

23

  

怖い話っつったら

夏の風物詩だからね。

 

24

  

なんでなんで~?

いやいや…。

 

25

  

そりゃあ こう…→

 

26

  

「ぞっと」したら

こう…涼しくなるでしょ?

 

27

  

(生徒達)ああ~。

 

28

  

(エレーン)確かに日本の夏って

暑いよね。

(ダイアナ)とけちゃいそう…。

 

29

  

(マリー)エアコンは

どうしたのですか?

 

30

  

今日 ちょっと

調子悪いらしくてさぁ。

 

31

  

(エレーン)暑い…。

 

32

  

この!こいつ!ポンコツ!!

 

33

  

(ボブ)じゃあ ハルコ

怖い話 してくれよ。

えっ!?

 

34

  

エアコンの代わりに。

身体が凍りつくようなの

お願いします!

 

35

  

おお いいね~。

やめてよ~。

 

36

  

ちょちょちょっと…無理だって!

そんな急に言われても…。

 

37

  

(ボブ)早く!早く!

 

38

  

(生徒達)早く!早く!

じゃ じゃあ…。

 

39

  

(生徒達)フゥー!ヒュー!

 

40

  

日本で有名な怖い話→

 

41

  

「耳なし芳一」を…。

 

42

  

♪~ ベベン ベンベン…

 

43

  

昔々 ある寺に→

 

44

  

芳一という名の

琵琶弾きがおったそうじゃ…。

 

45

  

(鷹栖)何やってんだ?あいつ。

 

46

  

そして その夜

芳一が待っていると→

 

47

  

どこからともなく 足音が…。

 

48

  

ガシャーン!ガシャーン!!

 

49

  

(ルカ)ガンダムですか?

そんなの来ません!

 

50

  

武士の幽霊よ。

 

51

  

そして…やって来た幽霊達が

芳一を探すと→

 

52

  

暗闇に お経が書かれていない

耳だけが→

 

53

  

ぷか~り ぷか~りと…

浮いているではありませんか!

 

54

  

耳だけが浮いてますか?

 

55

  

なんか かわいい~!

 

56

  

え?そうかな…?

 

57

  

ハルコ 続きは?

 

58

  

(咳払い)

 

59

  

幽霊達は…→

 

60

  

その浮かんでる耳をつかむと→

 

61

  

思いきり…うりゃあぁ~っ!!

 

62

  

少し質問が。

えっ ここで!?

 

63

  

そこで耳を引きちぎられたのだ

とすると この話のタイトルは→

 

64

  

「耳なし芳一」では

おかしいのでは?

どういう意味?

 

65

  

「耳なし」になったのは

結果なので→

 

66

  

「耳あった芳一」の方が

ふさわしいのでは?

 

67

  

いや…それだと語呂が

よろしくないでしょう?

 

68

  

耳にお経を

書き忘れたのが原因だから→

Phút 5- Phút 10

69

  

「書き忘れ芳一」ではないですか?

 

70

  

それは

ただの うっかりした人じゃん。

 

71

  

じゃあ…。

 

72

  

完全に別人になっちゃった。

ハルコ それで?

 

73

  

え?

続き!続き!

 

74

  

いや…これで終わりだけど。

 

75

  

(生徒達)ええ~!!

(ボブ)終わり!?ありえねえ!

 

76

  

ハルコの話 全然怖くない。

 

77

  

だってさぁ!あんなに

話の腰 折られたら 無理よ。

 

78

  

二重の意味で

ぞっとしないですね。

 

79

  

(チャイム)

 

80

  

王…大丈夫?

 

81

  

元気ないじゃん。

 

82

  

(王)いえ 大丈夫です…。

 

83

  

♪♪~

 

84

  

(渋谷)ありえないよ そんな話。

(鹿取)いや…私 見たんです。

 

85

  

どうしたの?

ハハハ…いや あのね→

 

86

  

昨日 カトリーヌ先生が→

 

87

  

最後まで残って

仕事してたんだって。そしたら…。

 

88

  

見たんです 私!

廊下に貼ってあったカレンダー。

 

89

  

ああ あのインド人の生徒が

持ってきたカレンダー?

 

90

  

ええ。あのカレンダーの

男の人の目から…。

 

91

  

ハハハハハッ!

 

92

  

全然 感じない!あのポスター。

霊的なもの感じない。

 

93

  

いや…でも さっき見たら→

 

94

  

実際に涙が流れた跡が

あったから。

 

95

  

やっぱり…夜 見回った方が

いいと思うんだよね 学校。

 

96

  

ハァ?

ああ ここってさぁ→

 

97

  

ビルの鍵の番号 知ってたら 実は

誰だって入ってこれちゃうんだよ。

 

98

  

何かあってからじゃ

遅いと思うんだよ。

 

99

  

今日から持ち回りで 見回る事に

しよう。まずは お前からな。

 

100

  

あたし?なんでよ!?

 

101

  

どうしてですか?鷹栖先生。

 

102

  

ハァ…

どうしてですか?鷹栖先生。

 

103

  

てめえ ここじゃ一番の

後輩なんだから当たり前だろがよ。

 

104

  

だって…インドの何かほら…。

 

105

  

まさか お前…幽霊が怖くて

嫌だとか言ってんじゃねぇの?

 

106

  

フフフフ…。

違うわよ!

 

107

  

大丈夫!何かあったら

俺が すぐ駆けつけるよ。

 

108

  

あっ じゃあ 私も!

 

109

  

いや あの…心配なんで。

 

110

  

あ ありがとう…。

 

111

  

(救急車のサイレン)

 

112

  

確かに…雰囲気は不気味ね。

 

113

  

ですよね…。

 

114

  

(ゴオォォ…)

 

115

  

あっ!ちょっと待って下さい!

な 何!?

 

116

  

あの教室 明かりがついてます。

あれ?全部 消したよね?

 

117

  

ええ…でも あの明かり

蛍光灯の明かりじゃないような…。

 

118

  

もしかして…ひとだま!?

 

119

  

そ…まさか!

そんなはずないでしょ?

 

120

  

(ゴオォォ…)

 

121

  

キャーッ!!

ウワァーッ!!

 

122

  

(悲鳴)

 

123

  

キャー!なんか集団で出た~!!

 

124

  

(悲鳴)

 

125

  

あれ?みんな…。

 

126

  

なんだ~ハルコかよ。

 

127

  

も~ビックリした!

 

128

  

え?もう こっちのセリフよ!

 

129

  

あんた達 何やってんのよ!?

 

130

  

暑いので

みんなで怖い話をすれば→

 

131

  

ぞっとして

涼しくなるかと思いまして。

 

132

  

ってかさ…

何なの?このロウソクは!

 

133

  

ヒャクモノガタリです。

ひゃ 百物語?

 

134

  

ミズキ・シゲルの

マンガでありました。

 

135

  

怖い話をしたら

1本ずつロウソクを消していく。

 

136

  

そしたら 本当に

オバケが出るって!

 

137

  

ってか

この部屋 よく見たら…→

 

138

  

ハロウィンみたいに

なってんじゃん!

 

139

  

ハルコも食うか?チキン。

 

140

  

いいわよ!あ~あ…。

 

141

  

もうバカバカしくなってきた。

もう帰ろ…。

 

142

  

いや あの…

ちょ ちょっと待って下さい!

 

143

  

え?

もう少し ここにいて下さい。

Phút 10- Phút 15

144

  

もしかしたら

来るかもしれませんから。

誰がよ?

 

145

  

いや あの その…→

 

146

  

私が見た幽霊…が。

 

147

  

見間違いだってば!

来るわけないでしょ!

 

148

  

さては ハルコ。

 

149

  

怖い話を聞くのは

苦手なんじゃないの?

 

150

  

ち…違うわよ!

 

151

  

だから 話すのも下手なんだ。

かわいい!

 

152

  

下手で悪かったわね!

そんな言うんだったら→

 

153

  

あんた達の話

聞かせてみなさいよ。

 

154

  

よ~し!次は誰かな?

 

155

  

俺だけど。大丈夫~?

 

156

  

この話 マジで怖いぞ~。

 

157

  

大丈夫よ!

怖がらせてもらおうじゃないの。

 

158

  

(ボブ)ケニアの友達の

話なんだけどさ…→

 

159

  

とにかく夜は

真っ暗なんだって。→

 

160

  

そして 家で寝てたら→

 

161

  

どこからともなく→

 

162

  

ウオォォ…ウオォォ…

って声がするんだよ。

 

163

  

いったい 何のですか?

 

164

  

ライオンの。

は?

 

165

  

(ボブ)朝起きて 外に出たら→

 

166

  

あちこちにライオンの足跡が

いっぱいなんだよ!

 

167

  

(一同)うわあぁ…!!

 

168

  

やだ~!こわい~!!

 

169

  

いやいやいや…確かにね

怖いっちゃ怖いんだけど→

 

170

  

自然に対する…それは

恐怖じゃない?

 

171

  

カラスも怖いよ!

カラス?

 

172

  

カラスは不吉な鳥。

 

173

  

私の友達がいる村では→

 

174

  

見ただけで死ぬと言われてる。

 

175

  

見ただけで?

なんて恐ろしい…。

 

176

  

いや そこまでないでしょう。

ホントだよ!

 

177

  

その村では本当に 見た人が

死んだこともあるんだから!

 

178

  

どんな人が?

100歳の おじいさんが!

 

179

  

(一同)えええええ!?

何だよ それ!?

 

180

  

それは寿命でしょ?

 

181

  

でも…まあ

食べると美味しいんだけど。

 

182

  

食べる!?

さらっと言いましたね。

 

183

  

(ボブ)そっちの方が怖え~よ!

 

184

  

じゃあ次 俺の番ね。

 

185

  

俺…昔「幽霊のいる会社」で

働いたことがあって。

 

186

  

「幽霊のいる会社」?

 

187

  

うん…。その会社には

誰もいなくて→

 

188

  

狭い部屋の中に電話1つ。

 

189

  

たとえ その電話が鳴っても→

 

190

  

「誰も電話には出るな!」と

社長に言われたんだよ。

 

191

  

な なんか…

シチュエーションは不気味ね。

 

192

  

で ある日 その会社の

社長の家に…。

 

193

  

何があったの?

査察が入ったっていう…。

 

194

  

それって もしかして…。

 

195

  

いわゆる「幽霊会社」ですね。

 

196

  

結局 一家は

バラバラになってしまったんだ。

 

197

  

追徴課税のせいで!

 

198

  

追徴課税 怖えぇ!

 

199

  

あの…みんな

ちょっといいかな?

 

200

  

みんなの怖い話って ちょっと

こう ずれてるっていうか…。

 

201

  

ハルコの話よりは

よほど怖いです。

 

202

  

そうかもしんないけどさぁ…。

 

203

  

あの…何か聞こえません?

 

204

  

足音のような…。

(足音)

 

205

  

き 聞こえないわよ!

しっ!

 

206

  

ほら…ほら…。

(足音)

 

207

  

ほんとだ。

聞こえるわ。

(足音)

 

208

  

うおぉ…近づいてくるぞ!

(足音)

 

209

  

ちょっと!落ち着きなさいよ!!

(足音)

 

210

  

そんなはずないんだから…

ちょっ…!!

(足音)

 

211

  

(足音)

 

212

  

(悲鳴)

 

213

  

あれ?

(鹿取)渋谷先生!

 

214

  

みんな大丈夫?

どうして ここに?

 

215

  

いや カトリーヌ先生から

さっき連絡あったんだよ。

 

216

  

で 来てみたら 何だよ これは。

お前 何遊んでんだよ!?

 

217

  

いいじゃん 別に。

 

218

  

みんなで怪談話して

涼んでたんです~。

 

219

  

ふ~ん…。よし!

 

220

  

じゃあ これから みんなに

特別授業してやろう。

(生徒達)ええ~!

 

221

  

ただし…→

 

222

  

これからする話は

ほんとに怖い話だ。

 

223

  

涼しくなるから これ聞いたら

みんな すぐに帰るんだよぉ…。

 

224

  

例えばこの 鹿取の「取」。

この字には 何で→

 

225

  

「耳」の字がついてるか

知ってるかい?

 

226

  

中国人だけど 知らない。

Phút 15- Phút 20

227

  

昔 戦争のときに

敵を倒した証拠に→

 

228

  

耳を取ったからだ。

(一同)ギャーーッ!

 

229

  

「道」という漢字。この漢字に

なぜ 「首」の字がついているのか。

 

230

  

一説によると

お祓いのために 生首を持って→

 

231

  

道を歩く習慣が あったからじゃ。

 

232

  

そんな恐ろしい

字だったのですか。

 

233

  

そうじゃ!

 

234

  

この 「県」という字。

 

235

  

この字は 今は無い「キョウ」という

字から派生したんだが…。

 

236

  

こう書きます。

わあ…。

 

237

  

これはな 逆さに持った…

生首じゃ。→

 

238

  

さらし首のな~!!

(一同)キャーーッ!!

 

239

  

ヒッヒッヒッ…

まだまだあるぞ~。

 

240

  

キャー!怖いよ~!

やめて やめて!

ハルコ ハルコ!

 

241

  

一番うるさいよ。

えっ!?

 

242

  

ん!?

どうしました?

 

243

  

なんか 急に

涼しくなってねえか?

 

244

  

そう言われれば さっきより。

なんでだろ?

 

245

  

どっかから 冷たい風がきてるな。

 

246

  

誰もいないのに…どっから?

 

247

  

同じです。→

 

248

  

あの夜も 足元に

どこからともなく冷た~い風が…。

 

249

  

ちょ ちょ…やめてよ!そんな…。

で!で!→

 

250

  

廊下に行くと聞こえたの。

何かの うなり声のような…。

 

251

  

み 見回り当番は

お前だったよな?

 

252

  

♪♪~

 

253

  

あれ あれ?怖いの?

 

254

  

♪♪~

 

255

  

わかったわよ!

 

256

  

行けばいいんでしょ!

行けば!

 

257

  

 

 

258

  

ハァ…冷たい。

 

259

  

♪♪~

 

260

  

キャァァー!!

 

261

  

あっ!ハルコ先生!

大丈夫ですか!?

 

262

  

ハルコ先生?

うわぁ!

 

263

  

インド!涙…インド 涙…。

 

264

  

ホントだ。

なんじゃ?

ね!?ホントだったでしょ?

 

265

  

(ゴォォォ…)

 

266

  

こ こ こっから 風が吹いとるぞ。

 

267

  

うなり声も聞こえる。

(ゴォォォ…)

 

268

  

ちょっと待って…。

シー シー…。

 

269

  

(ゴォォォ…)

 

270

  

(一同)うわわわ!

 

271

  

(グォ~…ゴ…)

 

272

  

え?いびき?

えっ!?

いびき?

 

273

  

(グォ~…)

 

274

  

なんだよ!これ おめえとこの

クラスの 王じゃねえかよ!

 

275

  

へっ!?王?

 

276

  

♪♪~

 

277

  

王~!

 

278

  

起きなさいよ!

 

279

  

♪♪~

 

280

  

うわわわ!

 

281

  

(ギギギ…)

 

282

  

(ギィィ…)

 

283

  

あ…。

 

284

  

ちょっ…

びっくりさせないでよ~!

 

285

  

何であんた こんなとこで

寝てんのよ!もう。

 

286

  

家に入れて もらえないです。

 

287

  

うん?何で何で?

しかたないです。

 

288

  

わたしには…タタリがあるのです。

 

289

  

タ タタリ?

Phút 20- Phút 25

290

  

わかりましたよ。インド人の涙。

 

291

  

あれ エアコンの結露ですね。

 

292

  

最近 ビルのドアを勝手に開けてた

犯人もわかったなぁ。

 

293

  

ったく お前 勝手に

エアコン使いやがって!

 

294

  

ああ~…まあとにかくこれで

解決だ!帰ろうか。

ですね。

 

295

  

あっ じゃあ 私も。

えっ!?ちょっと待ってよ!

 

296

  

お前は残って!こういうのとか

ああいうロウソクとか→

 

297

  

ほら 全部 片付けて帰れよ!

はあっ!?

 

298

  

じゃあ お先!

ちょっ…。

 

299

  

もう!

 

300

  

すいませんでした。

 

301

  

だから 授業の後

元気なかったんだ。

 

302

  

どうして 下宿

追い出されちゃったの?

それが…。

 

303

  

(ドアを開ける音)

≪おい!≫

 

304

  

(大谷)この 大バカ野郎が!!

 

305

  

目障りなもの

置いていきやがって!

 

306

  

俺んちは てめえの

物置じゃねえんだ!

 

307

  

お前の荷物だ!

もう帰ってくんな!

 

308

  

あ あの~…。

うるせえ!→

 

309

  

二度と そのツラ

見せんじゃねえぞ!

 

310

  

誰?あれ。

 

311

  

お 大家さん。

大家さん!?

 

312

  

何あれ?

(マリー)頑固オヤジです。

 

313

  

あんなに怒らせるなんて

あんた一体 何したの!?

 

314

  

大家さんが

置いてあった野菜を→

 

315

  

私が 勝手に食べてしまって。

 

316

  

えっ!?野菜食べただけ?

 

317

  

良かれと思って

麻婆ナスにして出したら→

 

318

  

すっごく怒って

もう 家に入れないって。

 

319

  

野菜食べたくらいで あんなに

怒ること ないじゃない!

 

320

  

あの大家さんめ!ゆるせぬな!!

 

321

  

でも 大家さんは いい人なんです。

頑固な所もあるけど→

 

322

  

ホントは 心の優しい人なんです。

どこがだよ~。

 

323

  

毎朝 死んだ おばあさんのために

お祈りしてるんです。

 

324

  

いい人に決まってます。

 

325

  

けど 何でそんないい人が

そんなことで怒るんだよ。

 

326

  

頑固オヤジは 日本の文化の

ひとつですから。→

 

327

  

文化の壁は 想像以上に

高いものなんですよ。

 

328

  

ん?…待てよ。

 

329

  

日本の文化?

どうしました?

 

330

  

王 そこに置いてあった野菜って

ナスだけだった?

 

331

  

野菜の種類 関係ないでしょ?

 

332

  

きゅうりが そばにありました。

 

333

  

ナスときゅうり…。

 

334

  

だから 何なんだよ!

 

335

  

もしかして…!?

 

336

  

王 とりあえず

大家さんに ちゃんと謝って。

 

337

  

はあ!?ふざけんなよ!

何で謝んなきゃいけないんだよ!

 

338

  

そうよ!王くんは悪くないよ!

 

339

  

それに 頑固オヤジは謝った

くらいじゃ 許してくれません。

 

340

  

じゃあ みんな 今から→

 

341

  

死んだ人を

呼び戻してみようか?

 

342

  

(生徒達)エエッ!?

 

343

  

これで 頑固オヤジも黙るわよ。

 

344

  

大変ですよ 王くん。

下宿 追い出されちゃって。

 

345

  

だとすると あいつも大変だなぁ。

はい?

 

346

  

いやいや… 身元引受人と

住む所が無くなっちゃあ→

 

347

  

とても学校には通えない。

 

348

  

となると あいつの

全員卒業させるっつう夢も…。

 

349

  

これで 終わりだ。エヘヘヘ…。

 

350

  

そっか~ 推薦状も もらえない。

 

351

  

いや!ハルコ先生なら

きっと何かやってくれますよ!

 

352

  

いやいや… 渋谷くん。

こればっかりはねぇ ホント→

 

353

  

どうしようも…。

(大谷)だから 離せって!

 

354

  

ちょっとだけだから

ちょっとだけ!待っててば!

何やってんだ!?あいつ!

 

355

  

(大谷)離せって!離せってんだ!

待ちなさいよ!

 

356

  

あっ!ヤベ!

 

357

  

おめえ 何やってんだよ!

 

358

  

こちらは?

王の下宿の 大家さんよ。

 

359

  

ええ!?

連れてきたの!?

 

360

  

また勝手に そんなこと

やらかしてんじゃないよ お前は!

 

361

  

どうせお前が

そそのかしたんだろ?

 

362

  

俺は許すつもりは ねえからな!

 

363

  

やっぱり頑固オヤジね!

謝っても 許してくれませんか。

 

364

  

何だと~!

いや すいません すいません…!

 

365

  

いいから 早く帰って

頂きなさい!

ダメよ!

 

366

  

王!はやく!

 

367

  

あ~ あのぉ…。

あああ~!もう→

 

368

  

付き合ってらんねえよ!

 

369

  

精霊馬 麻婆ナスにして

食べて すいませんでした!

 

370

  

精霊馬?

麻婆ナス?

 

371

  

王が食べた野菜の種類を聞いて

ピーンときたのよね。

 

372

  

それって確か

精霊馬じゃないのかって。

 

373

  

お盆の季節になると

野菜を 馬や牛に→

Phút 25- Phút 30

374

  

見立てて ご先祖様を

送り迎えをする。

 

375

  

日本じゃ よく知られた

文化だけど→

 

376

  

外国人には

なかなか分かんないのよ。

 

377

  

亡くなった奥さんを 送り迎えする

もんを食べられちゃあ…→

 

378

  

まあ 感情的になる気持ちも

わかんなくもないけどさ。

 

379

  

あの~…これ!

 

380

  

♪♪~

 

381

  

初めて作ったから

うまくいかなかったけど。

 

382

  

何だ こりゃあ?

龍です。

 

383

  

(王)中国では いっちばん

立派な動物なんです。

ふざけるな!

 

384

  

何が龍だ!

こんな妙なもんにな→

 

385

  

うちのばあさん

乗せられるかってんだよ!

 

386

  

まったく…どこまで

頑固オヤジなのよ!

 

387

  

ああ!?

素直に受け取ればいいじゃない。

 

388

  

ハルコ先生。

いい加減にしとけよ。

 

389

  

その精霊馬が気に入らなかったら

他にも たくさんあるけど。

 

390

  

どうぞ お選びください。

 

391

  

私のは ズッキーニで

作りました。オシャレでしょう?

 

392

  

私は パプリカで。座りやすいよ。

 

393

  

僕は ロボットの足をつけました。

 

394

  

俺のは タイヤ。速いぞぉ。

 

395

  

(ポール)

これなら 亡くなった ばあさんの

送り迎えも安心。

 

396

  

だから 王くんを…。

 

397

  

(生徒達)

許してあげてください!

 

398

  

♪♪~

 

399

  

みんな…。

 

400

  

文化の違いを知らないせいで

怒らせたりする事もある。

 

401

  

だけど みんな自分なりに

学びたくて 一生懸命なの!

 

402

  

こんな風にね。

 

403

  

お前ら 揃いも揃って…→

 

404

  

大バカ野郎だな!→

 

405

  

先生よ ちょっと

屋上借りるぜ。

 

406

  

へッ!?いいけど。

 

407

  

(大谷)ばあさん。

今年は賑やかだろう?→

 

408

  

妙な馬ばっかりだが どれでも

好きなのに乗ってってくれ。

 

409

  

王!

はい!

 

410

  

来年は 麻婆ナスにしやがったら

承知しねえぞ。

 

411

  

はい!

 

412

  

♪♪~

 

413

  

やっぱりすごいですね

ハルコ先生って。

 

414

  

そうだね。

 

415

  

面倒なやっちゃ。

 

416

  

♪♪~

 

417

  

先生 ありがとうございました。

 

418

  

♪♪~

 

419

  

いいのよ。

 

420

  

♪♪~

 

421

  

はい みんな。じゃあ

記念写真 撮りましょう!

 

422

  

(生徒達)おお~!

 

423

  

♪♪~

 

424

  

いちま~い。にま~い。

さんま~い。よんま~い。→

 

425

  

ごま~い。ろくま~い。

ななま~い。はちま~い。→

 

426

  

きゅうま~い…。

 

427

  

いちまい 足りな~い~!

 

428

  

それは 皿を

数え間違う話ですか!?

 

429

  

(生徒達)ハハハ…!

 

430

  

違うわよ!

 

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