ＭＥＲＳウイルス新たに５人が感染

5月30日7時26分

中東からヨーロッパにかけて感染が急速に拡大している新種のコロナウイルスについて、ＷＨＯ＝世界保健機関は、２９日、サウジアラビアで新たに５人の感染が確認されたことを明らかにしました。

新種のウイルス、ＭＥＲＳコロナウイルスは、２００３年に感染が拡大した新型肺炎ＳＡＲＳを引き起こしたのと同じコロナウイルスの一種で、先月以降、中東やヨーロッパで感染が急速に拡大しています。
このウイルスについて、ＷＨＯは、２９日、サウジアラビアで５６歳から８５歳までの男女合わせて５人の感染が新たに確認され、このうち３人が死亡したことを明らかにしました。
フランスでも２８日にこのウイルスの感染者の死亡が初めて確認されていて、感染者は８か国で合わせて４９人、死亡した人は２７人に上っています。
ＷＨＯは、世界各国の保健当局に対して急性の呼吸器疾患に十分な注意を払うよう呼びかけるとともに、こうした患者が中東を訪問した経験がある場合は、ＭＥＲＳコロナウイルスの感染を疑って検査を行うよう求めています。

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