成長戦略向け達成時期明示の工程表

5月15日5時15分

政府の産業競争力会議は、来月中旬の経済の成長戦略の取りまとめに向けて、最先端医療の研究開発の司令塔として、アメリカ国立衛生研究所＝ＮＩＨにならった「日本版ＮＩＨ」の創設など、個別の政策ごとに達成時期を明示した工程表を盛り込む方向で作業を加速することになりました。

１４日開かれた産業競争力会議では、国際競争力を高めるため、ｉＰＳ細胞を使った再生医療など、最先端医療の研究開発の司令塔として、アメリカ国立衛生研究所＝ＮＩＨにならった「日本版ＮＩＨ」を創設することや「世界一ビジネスがしやすい事業環境」を整備するため規制緩和や税制の優遇措置を講じる「国家戦略特区」を設けることなど３７の検討項目が示されました。
安倍総理大臣は「何を成長戦略の柱に据えるか、優先順位をどのように示すか、国民はもとより世界に対してどのようなメッセージを発信していくか議論してほしい」と述べ、来月中旬の経済の成長戦略の取りまとめに向けて、政策の柱や優先順位などの議論を始めるよう指示しました。
これを受けて、産業競争力会議は政府として政策を着実に実行していく道筋を示す必要があるとして、経済の成長戦略に個別の政策ごとに達成時期を明示した工程表を盛り込む方向で作業を加速することになりました。

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