入山料「導入なら今月中に道筋を」

5月10日7時52分

来月、世界文化遺産に登録される見通しとなった富士山の環境を守るため、登山者などに負担を求める入山料について、山梨県富士吉田市の堀内市長は、今月中に試験導入への道筋をつけることが必要だという認識を示しました。

富士山の入山料を巡っては、静岡県の川勝知事が来年夏の本格導入を目指してことしの夏山シーズンから試験的な導入を検討する考えを示しています。
これについて山梨県富士吉田市の堀内市長は、９日の記者会見で、「世界文化遺産に登録されれば多くの人が富士山を訪れることが予想され、入山料をこの夏から試験的に導入する場合は、今月中に道筋をつける必要がある」と述べました。
そのうえで、入山料を徴収する場所と金額について「５合目から上が適切で、５００円から１０００円が適当ではないか」と述べ、７月１日の山開きまでに関係機関と話し合う考えを明らかにしました。
また、ユネスコの諮問機関から指摘された富士五湖周辺の開発については、「自然を保存していくためには規制を強化していかなければならない。短期的な観光収入だけでなく、長期的な視点が必要だ」と述べ、自然の保護や景観の保全にこれまで以上に取り組む考えを示しました。

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