三菱自ハイブリッド車電池不具合でリコールへ

4月24日20時57分

三菱自動車工業のプラグインハイブリッド車で、電池の一部が溶けるなどの不具合が起きた問題で、会社側は、製造ラインで電池が床に落下するなどの強い衝撃が加わったことが原因だったとする調査結果をまとめ、来月にもリコールを届け出ることになりました。

三菱自動車がことし１月に発売した家庭で充電できるプラグインハイブリッド車「アウトランダーＰＨＥＶ」では、リチウムイオン電池がショートして一部が溶けるなどの不具合が３件明らかになっています。
会社側では電池を検査する工程で強い衝撃が加わって電極が変形したことが原因とみて調べていました。
その結果、この工程で従業員が誤って１メートル余りの高さから電池を床に落としたケースが複数あったことが新たに分かったということです。
また、落とした電池で再現試験を行ったところ、電池がショートする現象が確認できたことから、会社側では落下した電池が車に搭載され、不具合を引き起こしたとする調査結果をまとめました。
これを受けて、プラグインハイブリッド車４３０５台と、同じ方法で製造した電池を搭載した電気自動車「ｉーＭｉＥＶ」など１１５台について、来月にも国にリコールを届け出る方針です。
三菱自動車の中尾龍吾常務取締役は「お客様には多大な迷惑をかけて申し訳ない。再発防止策をまとめ、来月中にプラグインハイブリッド車の生産も再開したい」と述べました。

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