黒田総裁「抜本的な政策転換できた」

4月10日21時5分

日銀の黒田総裁は、ＮＨＫなど報道各社のインタビューに応じ、先週決定した大規模な金融緩和について、「金融政策の枠組みや内容という点ではレジームチェンジと言えると思う」と述べ、抜本的な金融政策の転換を図ることができたという認識を示しました。

この中で、黒田総裁は、まず、先週決定した「量的・質的金融緩和」と呼ぶ大規模な金融緩和策について、「１５年間、デフレが続いたことを反省し、必要な措置をすべて取ることを政策委員やスタッフと議論した」と述べたうえで、「金融政策の枠組みや内容という点ではレジームチェンジと言えると思う」と述べ、抜本的な金融政策の転換を図ることができたという認識を示しました。
一方、日銀が新たな金融緩和策を発表したあと、外国為替市場で円安が進み、長期金利が史上最低を更新するなど金融市場が大きく変動していることについて、黒田総裁は「今回の政策がこれまでとは違ったものなので、市場が消化するにはある程度時間がかかると思う」と述べました。
そのうえで、黒田総裁は「市場は基本的に予期した方向に向かっているし、実体経済には前向きな影響を与えるだろう」と述べ、いずれ景気によい影響を与えるという認識を示しました。
また、急速な円安の進行に、他国から懸念が出始めていることについて、黒田総裁は「日銀は２％の物価目標を早期に達成するために必要な措置を取ったのであり、円安を目的としたものではない。物価の安定、経済の回復を通じて、日本経済にとってよいだけでなく、周辺国や世界経済にとってもプラスになる」と改めて強調し、来週、黒田総裁が出席するワシントンでのＧ２０＝主要２０か国の財務相・中央銀行総裁会議などの場を通じて、各国に理解を求めていく考えを示しました。

Download (PDF, Video): (liên hệ Admin)

~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ Quay lại ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~