群馬・高崎「堀越学園」に解散命令

3月29日0時48分

群馬県高崎市の「創造学園大学」などを運営する学校法人が学校経営に必要な財産を持たないなど法律に違反しているとして、文部科学省は２８日、法人に解散命令を出しました。

解散命令を受けたのは、群馬県高崎市に本部がある学校法人の「堀越学園」です。
文部科学省の「大学設置・学校法人審議会」は、この学校法人について、学校経営に必要な財産を持たず教職員に賃金を支払っていないほか、役員が不在であるなど５つの点で法律に違反しているとして、去年１０月、文部科学省に、ことし３月までに解散を命じることが妥当だと答申しました。
これを受けて文部科学省と群馬県が、学校法人が運営する大学と専門学校の学生、それに幼稚園児、およそ４００人について転学の手続きを進めたところ、これまでにほぼ全員の転学などが決まったということです。
このため文部科学省は２８日、この学校法人に対し、私立学校法に基づく解散命令を出しました。
運営する大学などに学生が在籍した状態で、文部科学省が学校法人に解散命令を出したのは初めてです。
文部科学省の担当者は、「本来は学校法人がみずから運営状況を改善するか、改善が難しければ自主的に解散すべきだ。文部科学省として再三、指導するなどできるかぎりのことをしてきたが、半ば強制的に解散となったことは遺憾だ」と話しています。
文部科学省から解散命令を受けた学校法人「堀越学園」の福田星人理事長は、「非常に残念で、学生や保護者、教職員に対して申し訳ない気持ちだ。これから清算手続きに入るので、債権者などに迷惑がかからないよう対応したい」と述べました。

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