警察署が証拠品紛失などで謝罪

3月23日0時59分

神奈川県警の伊勢佐木警察署が、過去に取り扱った１６の事件で証拠品３６点を紛失したうえ、１０６の事件について、時効を迎える際に検察庁に書類を送らずに放置していたことが分かり、警察は対応が不適切だったとして関係者に謝罪しました。

神奈川県警察本部によりますと、証拠品の紛失などが明らかになったのは、横浜市中区の伊勢佐木警察署刑事第一課で、平成４年から平成１５年にかけて取り扱った傷害事件など１６の事件で、現場に残されていた携帯電話など証拠品合わせて３６点を紛失していたということです。
去年、過去に傷害事件の被害届を出していた男性からの問い合わせを受けて明らかになったということです。
また、警察署の倉庫からは放置されたままの古い捜査書類が大量に見つかり、警察が詳しく調べた結果、この１６の事件を含め、平成４年から平成１６年にかけて取り扱った１０６の事件について、時効を迎える際に検察庁に書類を送らなければならなかったのに放置していたということです。
神奈川県警察本部は対応が不適切だったとして、関係者に謝罪する一方、「異動の際の引き継ぎの不徹底などが原因で意図的ではなかった」として、担当者の処分は見送りました。
神奈川県警察本部刑事総務課の渡邊広一課長代理は「不適切な捜査手続きで、被害者におわびするとともに、今後は証拠品などの管理や引き継ぎを徹底していきたい」と話しています。

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