首相成長戦略「回復のシナリオ」を

3月8日22時20分

政府の経済財政諮問会議が開かれ、安倍総理大臣は、経済の成長戦略などの取りまとめにあたっては向こう１０年間の経済再生や財政再建の取り組みを「回復の１０年のシナリオ」として盛り込むなど具体的に分かりやすい形で国民に示すよう求めました。

総理大臣官邸で開かれた経済財政諮問会議には、安倍総理大臣や麻生副総理兼財務大臣ら関係閣僚や民間議員が出席し、成長戦略などについて議論しました。
この中で、民間議員は「成長戦略の策定にあたっては国家像を明確にすべきだ」とか、「今後１０年を『回復の１０年』と位置づけ、強い日本の実現をはかるべきだ」などと提言しました。
これを受けて、安倍総理大臣は、ことし６月がめどとなっている、経済の成長戦略や、骨太の方針の取りまとめに向けて、「例えば『回復の１０年のシナリオ』という形で、国民に分かりやすく提示できるよう議論を深めてほしい」と述べ、向こう１０年間の経済再生や財政再建の取り組みを具体的に分かりやすい形で国民に示すよう求めました。
また、安倍総理大臣は、近く辞職する日銀の白川総裁に対し、「デフレ脱却に向けて、２％の物価目標という画期的な日銀と政府の共同声明に努力をしていただいた。任期中の白川総裁の努力に、改めて敬意を表したい」と述べました。

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