お水取りのたいまつが被災地へ

2月28日0時44分

来月、宮城県で開かれる東日本大震災の追悼行事で、奈良・東大寺の伝統行事「お水取り」で使われる巨大なたいまつに火がともされることになり、２７日、１本のたいまつが現地に向けて送り出されました。

東大寺が送ったのは、人々の幸せを願って毎年３月に行われる伝統行事「お水取り」に使われる長さ８メートル、重さ８０キロの巨大なたいまつです。
２７日は、１本のたいまつを寺の倉庫から慎重に運び出してトラックの荷台にロープでしっかりと固定したあと、東日本大震災の追悼の行事が開かれる宮城県多賀城市に向けて送り出しました。
追悼行事は来月１０日に開かれ、午後７時ごろ、東大寺で行われるお水取りに合わせてたいまつに火がともされます。
お水取りのたいまつが展示以外の目的で持ち出されるのは初めてだということです。
東大寺の北河原公敬別当は、「無事に被災地に届くことを祈っています。たいまつの明かりが復興への明かりとなることを願います」と話していました。

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