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Phút 0- Phút 5
1
(ハルコ)今日は 自己紹介を
勉強しましょう!
2
(金麗)じゃあ やってみなさいよ。
何で アンタは→
3
いつも そうやって
上から目線かな?じゃあ いくよ!
4
「あたしの名前はハルコです。でも
パルコではありません」。
5
(カラスの鳴き声)
6
(ジャック)それの どこが
面白いのですか?
7
(ボブ)すべってんじゃねぇよ。
(笑い)
8
ああ すべったわよ!そんな事
言うなら 誰かやってみなさいよ。
(ポール)オヤジギャグを?
9
自己紹介をです。
≪はい≫
10
はい。
(ダイアナ)
私はダイアナ・イワノワです。
11
私は弟と顔が そっくりです。へ~。じゃあ イケメンだ。
12
弟の名前は?何て言うの?
13
イワノフ?
イワノワじゃなくて?
14
ロシア 男と女名字違う。
15
へ~。座って。
16
じゃあ 他に名前を使って
自己紹介できる人。はい。
17
友達の名前 幸福の「福」。
いい名前じゃん。
18
よくないわよ!だって
日本で社長になっても→
19
「フク社長!」って
呼ばれるじゃない。
(笑い)
20
(王)私は「王様」と呼ばれるね!
≪王様≫
21
あ~名前が「王」だと王様か。
22
(エレーン)私の親戚には
変な名前の人→
23
一杯いるよ!お爺さんの名前…。
24
その妹…。
25
その友達…。
26
みんなアホに?変なパンツさん?
(笑い)
27
皆 笑わないよ!失礼でしょ。
ってか 日本って→
28
スウェーデンで知られてるの?
全然。日本 野蛮な国。
29
馬が走っていて 武士が人を
斬ると思ってる。
武士?
30
でも 私
時代劇 大好き!メ~ン!
31
アハハ…。それは剣道ね。
うん。渋谷先生に
教えてもらってる。
32
あ…そう。ってか 日本に来る時
親に反対されなかったの?
33
大丈夫。武士には魂があって
一般人 斬らないって教えたから。
34
それで納得する親も親だけどね。
ヨーロッパ 親は子供に
うるさくないよ。
35
日本に比べ
個人主義ですからね。
ふ~ん いいじゃん。
36
じゃあ他に 工夫して
自己紹介ができる人?
(マリー)はい。
37
はい マリー。
38
おひかえなすって。手前
生国はフランスの国→
39
パリでござんす。姓はバーキン
名はマリー。またの名を→
40
緋牡丹のお竜と発します。
ひぼたん?
41
『緋牡丹博徒シリーズ第三弾の
花札勝負』。
42
任侠映画の名作じゃありませんか。
何で そんなもの持ってんのよ。
43
これで日本語 勉強しました。
44
任侠。親分と子分。
45
素敵でしょ?
(ルカ)ニンギョウ?
46
あ…。にんきょう。
ヤクザの事を言うの。
47
てめぇ シカトすんな。
…そんな怒んなくても。
48
怒ってません。
マリーは軽い気持ちで→
49
「話を聞いて」と言いたかった
のではありませんか?
50
いや だって「シカトすんな」って。
「シカト」は ここから生まれた→
51
言葉だと本に書いてありました。
(王)何これ?
52
トランプ?
花札って言うの。
花札?
53
私の勝ちでござんす。
マリー 素敵!
54
エレーンも素敵よ。
これは いたみいります。
55
あ…。マリー ちょっと いいかな。
「姐さん」と呼んでつかぁさい。
56
う…。呼べません。あのさ マリー
さっき使った→
57
「シカトすんな」って言葉も
気軽に使う言葉じゃないからね。
58
水臭いこと お言いでないよ。
59
姐さん!
切腹!
お寿司!
Phút 5- Phút 10
60
(生徒達の話し声)
皆 静かに。調子に乗らないの。
61
(生徒達の話し声)
62
てめぇら
シカトしてんじゃねぇよ!
63
こうやって使うのよ。
64
♪♪~
65
マリーのキャラ 強烈だわ。
(鹿取)フランスのお家って
シャトーなんですよね。
66
え?
お城に住む 本物の
マダムらしいですよ マリーさん。
67
お城?え?じゃあ
何で あんな金持ちが→
68
任侠なんかに興味ある訳?
(渋谷)外国人には新鮮なんだよ。
69
粋で いなせだとか言って。
粋で いなせね~。
70
あ シカトの由来って
花札だって事 知ってた?
71
うん 知ってた。
あ…。
72
え?趣味?
教材です。
73
これが
シカトの由来になった札です。
その そっぽを向いた鹿の点数は→
74
十点なんだよ。
75
それでシカトか?
(鷹栖)それぐらい知っとけよ
ボンクラ。
76
誰がボンクラよ!
誰がボンクラですか 鷹栖先生。
77
誰がボンクラですか 鷹栖先生。
78
昔 賭博場の事を
「盆」って呼んでたんだ。
79
「盆」に うとい奴。つまり
盆に暗い人間って意味で→
80
「ボンクラ」だ。頼むから
勉強してくれよ。
81
カリスマボンクラ先生。
82
あ 残念。カスでした。
カスが お似合いよ。フン。
83
んんん…。何か言った ボンクラ?
カスが お似合いよ!
84
カスって
俺 鷹栖だ…。
85
この野郎…。
あ ごめんなさい ごめんなさい。
余計なこと言っちゃった。
86
すいません。
お疲れさん。
87
(渋谷・鹿取)お疲れ様でした。
フン。
88
ん…。
89
あのよろし?
90
すみません
コニャックくださる?
91
(花岡)はい?
コニャックください。
92
置いてないんですよ。
コニャック。
93
ああ コンニャクね。はい。
94
マリー マリー。
95
あなた方 ヤクザですか?
96
(藤田)ヤクザ?だったら何なんだ
この野郎!え!!
97
使われなくなった平仮名か…。
(電話の呼出音)
98
はい。光文学院です。
あ~エレーンさん?
99
え?ハルコ先生!マリーさんと
エレーンさんが→
100
ヤクザに囲まれてるって!
ヤクザに?
101
もしもし 場所わかる…。
警察。
ちょっと ダメ!
102
え?
警察沙汰になったら
強制送還になっちゃうじゃん。
103
全員揃って
卒業できなくなっちゃうでしょ?
ハルコ先生…。
104
そしたら あたし
高校教師になれないじゃん!
自分の心配ですか?
105
そこ動くなよ。
106
ちょっと…渋谷先生!
ちょっと 警察に
絶対 連絡しないでよ!
107
カトリーヌ。
108
鹿取です。
109
≪ご馳走さまです≫
≪ご馳走さま≫
110
む…武者震いするぜ。
こんなもんで
勝てる訳ないでしょ。
111
相手はヤクザよ。
112
いらっしゃいませ。
お2人さんですか?
113
あ どうぞ。どうぞ どうぞ。
…いや いや。
114
さあ どうぞ。
外国人 2人がいると思う…。
115
(マリー)ハルコ!
116
ちょっと…もう
エレーンとマリー。
え?
117
(マリー)月見で一杯!
気ままなマダムだね~。
118
先生も どうぞ。
119
花札の どこが面白いのよ。
日本の美じゃありませんか。
120
粋で いなせです。
分かってんね~。ほら これがな→
121
猪鹿蝶だ。
あの この人たちって。
122
普段はテキ屋やって
しのいでるんですけど→
123
ヤクザもんですが
暴力団じゃありませんから。
ああ 違うんですね。
Phút 10- Phút 15
124
アハハ…。アハ マリー
カスばっかじゃん。
125
ん~残念。
惜しいな~。これ→
126
「はちはち」で言やあ
ピカイチなんだけどな。
127
ピカイチ?
(藤田)ほら 全部カスの中に→
128
この「光物」って 点の高けぇ札が
入ってんじゃねぇか。→
129
これをピカイチって言うんだよ。
ピカイチって あのピカイチ?
130
ええ。一番
優れているという意味です。
ふ~ん。
131
ピカイチ。素敵な言葉ですね。
132
あのよろし?
ああ それ「の」じゃなくてね
「か」って読むんだよ。
133
か?
うん。
上に一本 棒があるでしょ?
134
今は無くなった
古い平仮名なの。
135
あかよろし?
そう。明らかに
宜しいっていう意味。
136
この字 なぜ無くなったのですか?
沢山あって ややこしいから。
137
昔はね 漢字を元にした平仮名が
一杯あったんだけど。
138
≪あのね さっきから聞いてるとね
おかしいよ≫
139
≪「か」は私が≫
≪「か」っていうのは元々→
140
僕が使ってた「か」なんだから≫
≪「か」は私だ≫
141
(ピー)
142
平仮名は 一音につき一字を標準とする。
143
「か」は…君。
144
≪やった~!≫
≪それは聞いていない≫
145
標準から外れた仮名は 以後
「変体がな」と呼ぶ。
146
≪変体は聞き捨てならぬ≫
≪それで いいんじゃない≫
147
(ピー)
148
やかましい!
149
そうやって
古い平仮名は消えてったの。
150
古いものは 消えていく
宿命なのかもしれないな。
151
任侠は ここに
残っているじゃありませんか。
152
任侠?
この方たちは→
153
粋で いなせな
ヤクザものです。
154
おいおい ガイジンさんも
おべんちゃら言うのかよ。
155
お便所?
(笑い)
156
(笑い)
157
何 考えてんだ お前ら!
どこの世界に→
158
生徒を連れて ヤクザと
花札やる教師がいるんだよ!
159
生徒は興味が先走って
日本人のように 危険か→
160
そうでないかの区別が
できないんです。ですから→
161
私たちが注意してあげないと。
それ過保護過ぎない?
162
俺たちは 生徒の
日本での身元引受人なんだよ。
163
教師は親も同然なんだよ!
二度と店に行くなと行っておけ。
164
分かったな。
165
言い方がキツイんだよ
鷹栖先生は…。ま 気にすんな。
166
昔 同じこと言われた。
ん?
167
教師は親も同然だって…。
168
(秋元)
((申し訳ありませんでした。本人も
反省しておりますので→
169
どうか 退学だけは…))
((いいよ。別に→
170
悪い事したって思ってないし))
((この子が退学になるなら→
171
私も責任を取って
教師を辞めさせて頂きます))
172
((いや そこまで言わなくても))
((いえ。教師は→
173
親も同然だと
私は思っております))
174
((先生…))
175
可愛がられてたんだな 校長に。
176
秋元先生がいなかったら
あたし退学になってたし。
177
高校教師を目指した
きっかけって…秋元校長だろ。
178
そうだろ?
うん。
179
180
ハルコ 今日も
おでん屋さん行きますか?
181
あのさ…行くなとは
言わないけど→
182
調子に乗って あんまり
無茶したらダメだからね。
183
今日は…これを
賭けようと思います。
184
(ざわめき)
は?
185
それ いくらですか?
とりあえず1千万円。
186
(ポール)1千万!?
(王)麻婆豆腐 一生食べられるよ。
187
俺にくれよ。ちょちょっ…お金を賭けちゃ
ダメなんだってば!
188
なぜ?パチンコや
競馬はいいでしょ?
189
それに ギャンブルは
社交界のたしなみです。
190
フランスでは
そうかもしれないけどね。
191
アメリカも 一部の州では合法化されてます。
Phút 15- Phút 20
192
かもしれないけど!
中国も香港とかマカオはできるよね。
193
やるなら ベガスかイタリアよ!
194
カジノはイタリア語。
ロシアもできる!
195
イギリスだって
ある程度なら オッケーだよ。
196
(生徒達)そうだよ!
(ボブ)確かに 確かに。
197
そこまでして やりたいんなら
国に帰ればいいじゃない!
198
日本では 賭博や博打って言って
お金を賭けたら犯罪になるの!
199
1回でもやって 警察に
みつかったら 強制送還だからね!
200
いい?みんな一緒に
卒業したいでしょ。わかった?
201
(生徒達)はい。
はいじゃあ みんな
席について早く!早く。
202
ねえ マリー。
203
お金を賭けてやらないって
あたしと約束できる?
204
でも 任侠が…。
205
これは あたしとマリーの
任侠だからね。
206
わかりました。
207
208
危なかった。
文化の違いも危険なんです。
209
まあ 約束したから
大丈夫だと思うけどね。
210
ハルコ先生!
211
マリー お金持って
あの店に行ったらしいよ。
212
うそ!?
わたしも誘われたけど→
213
剣道あるから断った。
えらい!
214
も~う 約束したのに!
215
これ頼む!
(鹿取)えっ 渋谷先生!?
216
あ~!!
217
どうしたんだ あいつら?
218
♪♪~「緋牡丹博徒」
219
♪~ 娘盛りを
220
♪♪~「緋牡丹博徒」
221
ねえ おじさん。この間の人たちの
事務所って言うの?
222
どこにあるか知らない?
223
行かないだろ
ヤクザの事務所には。
224
危険な場所だと思ってないかも
しれないでしょ!
225
放っとけばいいじゃないですか。
子供じゃあるまいし。
226
子供なの!あたしは
マリーの親なの。責任があるの。
227
知ってるなら教えてよ おじさん。
228
ちょちょちょ…ここ ここ ここ!
229
ほらっ!早く行ってみなさいよ。
230
♪♪~
231
マリー!
(マリー)ハルコ!?
232
これって?
233
今 5百万 負けています。
234
5百万!?
235
帰ろう。
(藤田)待てよ。
236
お金は払いません!
(藤田)何?
237
待って。
238
約束したよね?
あたしと指切りしたよね?
239
絶対 お金は賭けないって。
240
信じてたんだぞ ハルコ先生。
それを君は裏切ったんだ。
241
ねえマリー あたしね あなたより
ずっと年下かもしれない。
242
頼りないかもしれない。
だけど あなたの親代わりなの。
243
大切な子供を 犯罪者にしたい親が
どこにいんのよ!
244
ハルコ…。
245
帰ろう。
でも…お金を
お支払いしなければ。
246
そんなの払わなくていいのよ!
Phút 20- Phút 25
247
(藤田)勝手なこと
言ってんじゃねえぞ!
248
これのどこが任侠よ!
ただのチンピラじゃない!
249
何だ こらっ!!
250
喧嘩はおやめ!
251
花札でケリをつけましょう!
252
え?
はっ?
253
それで よろしゅうござんすね。
254
あぁ。
255
上等よ!やってやろうじゃないの。
256
俺!?
257
よし 三光です!
258
やるな兄ちゃん。こいこいか?
259
いえ あがっときます。
260
勝ったの?
取り合えずね。
261
日本語教師 舐めたらいかんぜよ!
262
いかんぜよ!
いかんぜよ…。
263
マリー。
264
「こいこい」って何?
265
勝負を続けるってこと。
266
点数たくさんもらえます。
オッケー オッケー!
267
なんで行かせたんですか?
268
何にもありゃしませんよ。わたしは
信じてますから あの連中を。
269
うちの教師も
生徒のことを信じてますよ。
270
だったら心配すること…。
だから 心配なんです。
271
もし生徒に何かあったら
相手がヤクザだろうが→
272
向かっていきますよ
あのバカ女は。
273
はっはは…。
274
よし 赤短!
こいこいよ!
275
こいこい!
いやいや…いや違う違う。
276
花見酒に月見酒。倍付けだな。
277
全然わかんないのに
こいこいしちゃ ダメなんだって!
278
ドンマイ!ドンマイ!!ほら
ガンガン攻めていきましょうよ!
279
こいこい!
こいこい!
280
こいこい!
こいこい!
いやいや…。
281
こいこい?
こいこい?
282
こいこい…。
こいこい…。
283
(藤田)五光 決まりだな。
284
無くなっちゃったよ。
285
こいこい し過ぎなんだもん。
286
(藤田)
5百万があっという間に1千万だ。
287
どうする?身体で
払ってくれてもいいんだぞ。
288
えっ!!マグロ漁船に
乗れって言うんですか!?
289
おめぇじゃねぇよ。
堪忍してください。
290
おめぇでもねぇよ。
そっちの姉ちゃんに言ってんだよ。
291
いやいや…あたしよりもね
いい女がいるんですよ!
292
カトリーヌっていうんですけど。
おい!
293
(藤田)外国人か?
日本人です。
294
この女を風呂に沈めろ。
へい。
へい。
295
いやっ ちょっ…
ちょっと待って 待って!やめて!
296
ちょっ ちょっと…。
297
これドスですか?
298
ちょ…そんなもんに 興味持ってる
場合じゃないでしょ!
299
1千万払うのか 払わねぇのか
どっちだい!
300
♪♪~
301
(ドアが開く音)
302
1千万払うのか 払わねぇのか
どっちだい!
303
(ドアが開く音)
304
おじさん…。
305
(藤田)
いや これは その あの…。
306
このボンクラが!!
307
308
鷹栖先生!?
309
その人は 花岡組の組長さんだ。
310
組長!?
組長!?
311
ヤクザの親分ですか?
312
あぁ そうです。
このボンクラどもの親です。
313
あなたも不器用ですか?
えっ?
314
いや 健さんじゃないから。
315
ご迷惑をおかけして
申し訳ありませんでした。
316
(藤田)組長!
てめぇ達は黙ってろ!
317
親にかわってお詫び申し上げます。
318
どうか この老いぼれに免じて
勘弁してやってください。
319
(秋元)
((教師は 親も同然だと
わたしは思っております))
320
ハルコ…。
マリーは黙ってて。
321
うちの生徒が迷惑をかけて
申し訳ございませんでした。
Phút 25- Phút 30
322
♪♪~
323
もっと早く言うべきでした。
324
ん?
325
わたし お金は賭けてません。
326
何 言ってんのよ 今さら。
327
(藤田)いや ホントなんす。
実は姐さん→
328
先生と約束されたそうで→
329
だったら せめて
気分だけでも味わいてぇって→
330
バイト代もくれるっていうんで。
331
みなさん 映画みたいに
やってくれました。
332
えっ!?
えっ!?
333
マリー!
334
約束は守ります。
335
ハルコとわたしの任侠でしょ?
336
もう。
337
(花岡)みなさんをお見送りしろ。
338
(藤田達)へい!
339
帰るぞ。
はい。
340
(花岡)先生…。
341
お互いに精進しましょうね。
342
親として。
343
はい。
344
どうして花岡さんが組長だって
わかったんですか?
345
昔 ちょっと揉めてな。
346
え?ヤクザだったの!?
誰がだ バカ!
347
日本語教師やってるとな
色々あるんだよ。
348
(マリー)花岡さんのような方
大勢いますか?
349
昔はいたけどね
今はもういねぇな。
350
古き良き日本 もう無いのですか?
351
あっ…。ちょっとマリー
ちょっと こっち来て。
352
マリー この字
何て読むか分かる?
353
う…?
何ですか この字は?
354
う・な・ぎ。
355
「な」は 古い平仮名で
書かれてるの。
356
「な」?
357
こうやって 古いものも
ちゃ~んと生き残ってるの。
358
うなぎ 食べたいですね。
359
はぁ そっち?
360
よし うなぎ食いに行くぞ!
361
え!おごってくれんの?
362
迷惑かけた オメエのおごりに
決まってんだろ バカ!
363
な~んでよ!
ごちそうさま。
364
はぁ?
365
ハルコ。
ん?
366
今日のハルコは
ピカイチでした。
367
♪♪~
368
ありがとうございました 先生。
369
♪♪~
370
もうこれで懲りたでしょ?
371
はい。
372
お~い!早くしろよ!
373
わかったわよ!
374
本当にうるさいな。
マリー ちょっとおごってよ。
375
(鹿取)勝手に わたしをヤクザに
差し出さないでください。
376
いいじゃん。あの時ね
本気で渋谷 怒ってたよ。
377
脈あんじゃないの?
いや そんなことはないけど…。
378
(マリー)ご托 並べてんじゃねぇ!
379
ザコは引っ込んでろ!
ちょこざいな!
380
ここでケリつけてやる!
381
彼女 もう懲りたんじゃ?
382
(エレーン)チンチロリンか!
383
先生に怒られても
ケツまくんなよ!
384
御意。
385
(マリー)いかさまは なしだぜ!
386
(エレーン)拙者が負けるわけ
ないでござろう!
387
聞こえん 聞こえん。
何にも聞こえないよ~!
388
♪♪~