ＴＰＰ日本参加にカナダ同意せず

4月19日23時54分

ＴＰＰ＝環太平洋パートナーシップ協定を担当する甘利経済再生担当大臣は、１９日、インドネシアを訪れ、日本のＴＰＰ交渉参加に対して同意を得ていない参加国の関係閣僚と相次いで会談しましたが、カナダからは同意を得られず、政府は引き続き調整を続けることにしています。

ＴＰＰを担当する甘利経済再生担当大臣は、１９日、インドネシアのスラバヤを訪れ、現地でＴＰＰ参加国のうち、まだ日本の交渉参加への同意が得られていないオーストラリアやカナダの関係閣僚などと相次いで会談しました。
一連の会談のあと、甘利大臣は現地で記者会見し「まだカナダだけが残っている。ほかの国からは参加支持表明をいただいた」と述べ、交渉参加１１か国のうち、１０か国からは同意が得られたものの、カナダの同意は得られていないことを明らかにしました。
そのうえで、甘利大臣は「カナダの閣僚に強く要請したが、最終調整するという話だった。間合いは詰まっていると感じている」と述べました。
一方、ＴＰＰ交渉に参加している１１か国は、１９日夜、インドネシアで閣僚級の会合を開き、日本の交渉参加などについて議論したものの結論は出ず、２０日以降も協議を続けることになりました。
日本政府としては、７月からの交渉参加を目指し、カナダからの同意を得るために詰めの調整を急ぐとともに、２０日以降の交渉参加国の協議でも参加が認められるよう関係国への働きかけを続けることにしています。

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