ポルトガル外相「順調に財政再建」

3月27日23時11分

日本を訪れているポルトガルのポルタス外相がＮＨＫのインタビューに応じ、ポルトガルがＥＵ＝ヨーロッパ連合などの支援を受けながら順調に財政再建を進めていると強調するとともに、キプロス問題などによって信用不安が再燃しないよう、ＥＵが経済的な統合を急ぐべきだという考えを示しました。

財政再建を進めているポルトガルは、ＥＵなどから日本円で９兆円を超える支援を受けながら、再来年の２０１５年までに単年度の財政赤字をＧＤＰ＝国内総生産の２．５％以内に抑える目標を掲げています。
これについてポルタス外相は、「すでに財政再建の工程を３分の２まで達成しており、危機を克服しようとしている」と述べ、財政再建が順調に進んでいることを強調しました。
また、キプロスで銀行が経営難に陥り、預金者の一部も負担を強いられる事態となったことについて、ポルタス外相は「キプロスは特異なケースで、同じような問題がほかの国で起きることはない」としたうえで、「ＥＵの財政面や金融面での統合によってこうした危機の再発を防ぐべきだ」と述べ、信用不安が再燃しないようＥＵの経済的な統合を急ぐべきだという考えを示しました。
さらに、日本とＥＵが、今週、ＥＰＡ＝経済連携協定の締結に向けた交渉の開始を宣言したことについて、ポルタス外相は「日欧双方に経済成長をもたらすもので、世界経済にとっても歓迎すべきことだ」と述べ、ＥＰＡの早期締結に期待を示しました。

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