反日感情で延期の日中漫画展開催南京

3月24日20時52分

沖縄県の尖閣諸島の国有化をきっかけに、日中関係が悪化したことで延期されていた日本と中国の漫画家の作品を集めた展示会が、２４日から中国の南京で始まりました。

この展示会は、中国東部の江蘇省と友好提携を結んでいる愛知県などが開きました。江蘇省の中心都市、南京の会場には、日本と中国合わせて５０人余りの漫画家が、地球の未来の姿をテーマに描いた作品が展示されています。
もともとは、日中国交正常化４０周年の記念行事として、去年９月に開かれる予定でしたが、尖閣諸島の国有化をきっかけに、日中関係が悪化したため、開催が延期されていました。
開幕式で愛知県の大村知事は「日中の間には、さまざまな課題があるが、それを乗り越えて、お互いに利益になるような関係をつくりたい」とあいさつしました。そして、大村知事が大きな紙に、「中日友好」と筆で書いたあと、日本人の漫画家が、日本と中国の国旗を持った子どもとパンダが、楽しそうに笑っている様子をその場で描き、中国側に贈りました。
会場には、大勢の家族連れや学生などが訪れ作品を見て感想を話し合ったり、写真を撮ったりしていました。
中国の大学生の女性は「中国と日本が友好関係にあることが、結局は、どちらにとっても利益となるのですから、友好を築くよう、双方が努力すべきだと思います」と話していました。

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