大産大の依頼で受験合格後に入学辞退

3月17日19時33分

大阪・大東市にある大阪産業大学が、平成２１年度の入試で、入学する意思のない複数の生徒に受験させることで、本来、入学を希望していた受験生が合格できなかった可能性があることが分かり、大学側は第三者委員会を立ち上げて調査を始めることになりました。

大阪産業大学の関係者などによりますと、平成２１年度の経営学部の一般入試で、大阪・城東区にある付属高校には、大学側からすでに別の進学先が決まった生徒に受験させるよう依頼があったということです。
このため、成績が優秀な生徒９人が延べ３０回にわたって受験して、その多くが合格したあと、全員が入学を辞退したということです。受験した生徒には、高校側から謝礼として現金が渡されたという情報もあるということです。
私立大学に交付される国の補助金は、教育水準を保つため、入学者数が定員を大幅に上回るとカットされますが、当時、大阪産業大学の経営学部は、推薦入試の合格者によって入学者数が補助金カットの基準に近づいていたということです。
大学側は補助金がカットされないように、入学する意思のない受験生で合格枠を埋めた結果、本来、入学を希望していた受験生が合格できなかった可能性もあることから、１８日にも外部の有識者を交えた第三者委員会を立ち上げて、調査を始めることになりました。

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