アフガンで米軍特殊部隊が拷問か

2月25日21時43分

アフガニスタンで、アメリカ軍の特殊部隊による作戦で現地の住民が殺害されたり拷問を受けたりしている疑いが浮上し、国際部隊が調査に乗り出しました。

アフガニスタン政府は２４日の記者会見で、中部のワルダク州で、アメリカ軍の特殊部隊が指揮するアフガニスタン人とみられるグループによって、住民９人が拉致されたり、学生１人が拷問を受けたうえで殺害されたりしたと発表しました。
そのうえで、現地でアメリカ軍に対する住民の反発が強まっているとして、アメリカ軍に対して２週間以内に特殊部隊をワルダク州から撤退させるよう求めました。
これに対し、２５日、アメリカ軍率いる国際部隊は会見を行い、「疑惑を裏付ける証拠はない」としながらも、「この問題を非常に深刻に受け止めている」と述べ、調査に乗り出したことを明らかにしました。
アフガニスタンでは、今月、東部クナール州に展開していたアフガニスタン軍を国際部隊が上空から支援するために行った空爆で、市民１４人が死亡し、カルザイ大統領がアフガニスタン軍に対して国際部隊に空爆を要請しないよう異例の措置を発表したばかりです。
アフガニスタン政府としては、住民の反米感情が一段と高まり、非難の矛先が政府に向かうことを避けるため、アメリカ軍など国際部隊の活動を制限する措置を打ち出したものとみられています。

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