シリア国際会議今月中の開催断念
6月6日5時36分
内戦が続くシリア情勢の打開に向けて開催が検討されている国際会議について、アメリカとロシアの代表が5日、スイスのジュネーブで準備会合を行いましたが、シリアの反政府勢力側の準備ができていないなどとして今月中の開催を断念し、来月以降の開催を目指すことになりました。
この国際会議は、シリア情勢の打開に向けて今月中に開催するよう調整が進められてきたもので、5日、ジュネーブでアメリカ国務省とロシア外務省の高官が、国連とアラブ連盟の特使を務めるブラヒミ氏も交えて準備会合を開きました。
会合のあと記者会見したブラヒミ氏は、「会議の実現のためにはまだするべきことがたくさんあり、われわれはきょう、この会議を6月中に開催するのは不可能だとの結論に達した」と述べました。
その理由としてブラヒミ氏は、「反政府勢力側で会議に参加するために解決すべき課題が数多くあり、われわれは待つしかない」と述べて、反政府勢力側の準備ができていないことを挙げました。
反政府勢力側では、誰が代表として参加するかを巡って内部で対立があり、調整が難航しているということです。
ブラヒミ氏と米ロの高官は今月25日にも準備会合を開く予定で、来月中の国際会議の開催を目指すことにしています。
これついて国連のパン・ギムン事務総長のスポークスマンは5日、「この間にもシリアで人々が犠牲となっていることは悲劇であり、恥ずべきことだが、各当事者はできるだけ早く開催するために努力している」と述べて、国際会議の開催に向けて努力を続ける姿勢を強調しました。
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