トルコデモ収束せず政府歩み寄りも
6月5日6時13分
トルコ各地に広がった大規模な反政府デモは5日目に入っても収束せず、トルコ政府は、デモ隊の代表との対話を表明するなど歩み寄りの姿勢を見せていますが、混乱が収まるかは不透明な情勢です。
トルコでは、若者や世俗派の野党の支持者などが、エルドアン政権が社会のイスラム化を進めているなどと批判して大規模な抗議行動を続けており、各地でデモ隊と警官隊が衝突し、多数のけが人が出ています。
こうした事態を受けてトルコのアルンチ副首相は、4日、記者会見を開き、警官隊がデモの参加者に暴力を振るったと非難されていることについて、「警官隊の行為に行き過ぎがあった。国民に謝罪する」と述べ、対応に問題があったことを認めました。
さらに、デモの発端となった、政権側が進めようとしているイスタンブール中心部での再開発計画について「説明が不十分だった」と述べ、デモに参加しているグループの代表と面会して対話する方針を示し、混乱の収拾に向け政権側から歩み寄る姿勢を見せました。
しかし、大規模な抗議活動が始まってから5日目の夜に入ってもデモは収束せず、イスタンブール中心部のタクシム広場には、1万人近い人たちが集まって首相の退陣を求めるシュプレヒコールを上げていました。
デモに参加した女性は、「政権側の謝罪は十分ではない。彼らが私たちの声に本当に耳を傾けるまでデモは続ける」と話していて、混乱が収まるかは不透明な情勢です。
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