燃料高騰のなかでスルメイカ初水揚げ
6月3日7時35分
円安の影響で燃料価格が高騰するなか、北海道の近海でスルメイカ漁が解禁され、3日に函館市で初水揚げが行われました。
函館市の函館漁港では、3日午前3時すぎに漁船が戻り、今シーズン初めての水揚げが行われました。
市場では早速、イカが競りにかけられました。
3日の漁獲量は例年並みで、漁船の水槽で生きたまま運ばれた「生けすイカ」は、最も高いもので1キロ当たり1800円と、去年の平均価格の2倍以上のご祝儀相場となりました。
しかし、漁業者からは燃料費の高騰が続くなかでは利益が上がるかどうか不安は消えないという声が多く聞かれました。
初水揚げを終えた鈴木鉄夫さんは、「漁はまずまずだったが、燃料費が高いので苦しい」と話していました。
水産庁のまとめによりますと、主に漁船の燃料となるA重油の標準価格は、先月1日時点で1キロリットル当たり9万4800円と、円安が進む前の去年11月から比べると8000円以上値上がりしています。
こうした状況を受け、全漁連=全国漁業共同組合連合会では先月、政府に対し、値上がりした燃料代の補填など早急な対応を求めています。
函館市漁協によりますと、燃料高が続いた場合、スルメイカの漁獲高によっては、今後、漁を休む船が出てくる可能性もあるとしています。
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