ホテル各社外国人客増加でサービス強化
6月3日7時35分
円安などを背景に、日本を訪れる外国人旅行者が増えていることから、大手のホテル各社の間では、外国人の好みを意識した改装やサービス強化の動きが出始めています。
日本政府観光局によりますと、円安などを背景に日本を訪れる外国人旅行者が増え、ことし４月にはおよそ９２万人と、１か月間としてはこれまでで最も多くなりました。
こうした状況を受けて、東京・新宿区にある「京王プラザホテル」は、外国人の好みを意識した一部の客室の改装を進めています。
壁紙の材質を和紙に替え、間接照明を当てることで、日本らしい雰囲気を強調したとしています。
また、外国人の要望が多いというインターネットの「無線ＬＡＮ」を無料で使えるサービスを、来月末から１４００余りあるすべての客室で始めます。
一方、東京・港区にあるホテル「ザ・プリンスさくらタワー東京」は、ことし９月までに、全体の半数近い１３０余りの客室のベッドを現在より大きなものに替えるほか、洋食専門のレストランを新たにオープンします。
このホテルを運営する「プリンスホテル」の徳永清久執行役員は、「増加している海外からのお客様に、より満足してもらえる態勢を整えたい」と話しています。
ホテル業界は、外資系のホテルを交えた厳しい競争が続いており、外国人旅行者に合わせてサービスを強化する動きは一段と広がりそうです。
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