シリア政府軍が会議前に攻勢
5月20日6時46分
内戦が続くシリアで、アサド政権は、反政府勢力の拠点となっている町を一斉に攻撃して制圧しました。
アメリカとロシアが主導して開催を調整している、停戦に向けた国際会議を前に、戦況を有利にするねらいがあるものとみられます。
シリアの政府軍は、19日、隣国レバノンとの国境近くの町クサイルに、戦闘機や戦車を大量に投入して一斉に攻撃を開始しました。
国営テレビによりますと、クサイルは反政府勢力に武器を供給する拠点となっている町で、政府軍が一気に進攻して制圧したと伝えています。
これに対して反政府勢力側は、NHKの電話取材に対し、反撃によって戦車部隊に大きな被害を与えるなど、反政府勢力の抵抗が続いていると主張しています。
シリア情勢を巡っては、アメリカとロシアが主導し、アサド政権側と反政府勢力側の双方が参加する、停戦に向けた国際会議の早期開催を調整していますが、アサド政権には、会議の前に戦況を有利にするねらいがあるものとみられます。
一方、アサド大統領は、18日、首都ダマスカスで外国メディアとのインタビューに応じ、「みずからの進退は来年の大統領選挙で国民が決めることだ」と述べ、大統領の即時退陣に向けて圧力を強める国々を改めてけん制しました。
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ Quay lại ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~