政府飯島氏の報告受け対応検討へ
5月18日6時12分
北朝鮮を訪問していた飯島勲内閣官房参与は、１８日に帰国する予定で、政府は飯島氏から報告を受けて、拉致問題への対応を検討することにしています。
今月１４日から北朝鮮のピョンヤンを訪問していた飯島勲内閣官房参与は、北朝鮮で国家を代表して外国の賓客と会う、キム・ヨンナム最高人民会議常任委員長や、朝鮮労働党で国際関係を統括するキム・ヨンイル書記ら指導部のメンバーと相次いで会談しました。
飯島氏は、１７日夜、中国の北京の空港に到着し、記者団に対し「今回の訪問では、真摯に（しんし）、長時間、話し合うことができた。これから精査して、判断材料の１つとして考えたいと思う」と述べ、一連の会談で、拉致問題を含むさまざまな懸案について意見を交わしたことを明らかにしました。
一方、政府は、飯島氏の北朝鮮訪問に対し、アメリカや韓国などから事前の調整がなかったことなどを理由に懸念が示されていることも踏まえ、１６日の外務省の杉山アジア大洋州局長に続いて、１７日、兼原官房副長官補が、北朝鮮問題を担当するアメリカ国務省のデイビース特別代表と会談し、今回の北朝鮮訪問などについて説明しました。
飯島氏は、１８日、日本に帰国する予定で、帰国後、菅官房長官に、現地での北朝鮮要人との会談の内容を報告することにしており、これを受けて政府は、拉致問題への対応を検討することにしています。
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