障害者の就職3年連続最多に
5月17日7時0分
昨年度、全国のハローワークを通じて就職した障害者は、およそ6万8000人と3年連続で過去最多となり、厚生労働省は、「先月企業に義務づけられる障害者の雇用率が引き上げられたが、それに備えて企業が求人を増やしたためではないか」と分析しています。
厚生労働省によりますと、昨年度1年間に全国のハローワークを通じて就職した障害者は6万8321人で、前の年度に比べて8954人、率にして15%増加し、3年連続で過去最多になりました。
このうち最も就職が進んだのは精神障害者で、2万3861人と前の年に比べて26%増の大幅な伸びとなったほか、次いで知的障害者が1万6030人で11%、身体障害者が2万6573人で6%、それぞれ増加しました。
産業別では、医療・福祉が1万8753人と最も多く、前の年度より27%増加したほか、卸売業・小売業が1万308人と15%、製造業が9589人と14%、それぞれ増えました。
厚生労働省は、「先月、企業に義務づけられる障害者の雇用率が引き上げられたが、それに備えて企業が障害者の求人を増やしたためではないか。軽度の身体障害者や知的障害者の雇用が進み、採用しにくくなっているため、精神障害者を雇おうという企業が増えている」と話しています。
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