１～３月ＧＤＰ２期連続プラス
5月16日8時58分
安倍内閣の発足直後に当たることし１月から３月までのＧＤＰ＝国内総生産の伸び率は、株価の上昇を背景に個人消費が増えたことなどから、実質で前の３か月と比べプラス０．９％、年率に換算してプラス３．５％と、２期連続のプラスになりました。
内閣府が発表したことし１月から３月までのＧＤＰの伸び率の速報値は、物価の変動を除いた実質で前の３か月と比べてプラス０．９％でした。
ＧＤＰがプラスになるのは２期連続で、これが１年間続いた場合の年率に換算すると、プラス３．５％となります。
主な項目を見てみますと、「個人消費」は、株高や消費者の景気の見方が大きく改善したことを背景に自動車や高級品などの販売が好調で、０．９％のプラスと、高い伸びを示しました。
また、「住宅投資」も被災地の住宅再建や来年４月からの消費税率の引き上げ前の駆け込み需要もあり、１．９％のプラスでした。
「輸出」は、円安に加えアメリカ向けが自動車を中心に伸びたため、３．８％のプラスに転じました。
一方、企業の「設備投資」は、０．７％のマイナスで５期連続のマイナスと低調でした。
今回のＧＤＰは、去年１２月の安倍内閣の発足直後の時期に当たり、日本経済の再生へ大胆な金融緩和などを掲げた結果、株価の上昇や円安が進み、プラス成長につながりました。
ただ、経済成長への呼び水とも言える企業の設備投資は、依然マイナスにとどまり、本格的な景気回復には課題があることも浮き彫りになりました。
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