北朝鮮の首都ピョンヤンを訪問している小泉元総理大臣の政務秘書官を務めた飯島勲内閣官房参与は、北朝鮮外務省の幹部と会談するものとみられ、拉致問題を巡って北朝鮮側がどのような対応を示すのかに関心が集まっています。
政府関係者などによりますと、飯島内閣官房参与は、中国経由で14日から北朝鮮の首都ピョンヤンを訪れており、長ければ今週末ころまで滞在する見通しです。
飯島氏は、小泉元総理大臣の政務秘書官を務めていた当時、2002年9月と2004年5月の2回の日朝首脳会談に、小泉元総理大臣に同行してピョンヤンを訪れています。
今回、飯島氏がピョンヤンに到着した際、北朝鮮外務省の当局者が出迎えていることなどから、現地滞在中、飯島氏は北朝鮮外務省の幹部などと会談するものとみられます。
日本と北朝鮮の間では去年11月にモンゴルで局長級の協議が行われましたが、それ以降は北朝鮮が事実上のミサイルの発射を発表したことから延期されたままになっています。
このため、こう着状態が続いている拉致問題について、北朝鮮側がどのような対応を示すのかに関心が集まっています。
飯島勲内閣官房参与の北朝鮮訪問について、拉致被害者、横田めぐみさんの父親の滋さんは「何も聞かされていませんが、飯島氏の立場を考えれば政府の意向を受けての訪問だと思いますので、拉致問題について話し合いが行われることを期待したい」と話しました。
また、母親の早紀江さんは「驚いています。長い間動かなかった拉致問題が動くかもしれないと期待してはいますが、政府には一部の被害者だけが帰って来るような妥協はせず、今度こそ全面解決に向けたきちんとした交渉につなげてほしい」と話しました。
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