「北朝鮮の行動なければ対話応じず」
5月13日6時0分
アメリカ政府で北朝鮮の核問題を担当するデイビース特別代表は、日中韓の３か国を訪問する前に、ＮＨＫの取材に答え、北朝鮮が非核化に向けて行動を起こさなければ、対話には応じない考えを強調しました。
デイビース特別代表は１３日から１８日までの日程で、韓国、中国、日本を訪問します。
１２日、ワシントンを出発する前に、デイビース代表はＮＨＫの取材に答え、「北朝鮮が非核化に向けて動き出すのが最善の道だと理解するよう、われわれは北朝鮮の選択肢を明確にする」と述べて、今回の訪問で対話再開の条件として北朝鮮に求める具体的な行動の内容を、各国と話し合う考えを示しました。
そして、アメリカと北朝鮮との今後の対話の可能性について、「特定の計画はない。今は各国との協力に集中している」と述べ、北朝鮮が非核化に向けた行動を起こさなければ、対話には応じない考えを強調しました。
また、デイビース代表は、北朝鮮に対する金融制裁に踏み切った中国が、北朝鮮への圧力をさらに強めることに期待を表しました。
北朝鮮は、中距離弾道ミサイルの移動式発射台を撤去するなど、挑発的な言動を控える傾向を見せ始めていますが、アメリカ政府としては、中国などの協力を得て、北朝鮮に一段と圧力をかけることで歩み寄りを引き出したい考えです。
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