領事館襲撃米政権に情報隠しの疑惑
5月11日9時1分
リビアで去年、アメリカ領事館が襲撃されて大使ら4人が殺害された事件について、オバマ政権が当初、事前にテロの懸念があったことを示す情報を隠そうとしていた疑惑が持ち上がり、政権にとって大きな打撃になる可能性が出ています。
去年9月、リビア東部でアメリカ領事館が武装集団に襲撃されて大使ら4人が殺害された事件では、事前に現地からテロの懸念があるとしてたびたび警備強化の要請がありながら国務省が認めていなかったことが明らかになり、クリントン前国務長官が責任を認めて謝罪しました。
これについて、アメリカABCテレビは10日、事件直後の議会への報告を巡って当時の政権内でやり取りされた電子メールを入手し、その内容から「議会からの批判を恐れる国務省からの要請を受けて、アルカイダ系組織によるテロの懸念があったことは報告から削除された」と報じました。
これについて、ホワイトハウスのカーニー報道官は10日、メールの内容を事実上認めたうえで、「報告はわれわれが知っていることを伝えるもので、推測を伝えるものではない」として、アルカイダ系組織の関与は当時まだ不明確で、削除した判断は正しかったという考えを示し、通常の政権内の作業だと弁明しました。
しかし、今回の報道でオバマ政権が、テロ組織による襲撃が予想されていたことを意図的に隠そうとしたと批判が強まることも予想され、オバマ大統領の今後の政権運営に大きな打撃になる可能性が出ています。
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