アサド政権米ロの会議開催合意を歓迎
5月10日7時52分
内戦が続くシリア情勢を巡って、アメリカとロシアがアサド政権側と反政府勢力側の双方が参加する国際会議の開催を目指すことで合意したことについて、アサド政権は合意を歓迎する声明を出しました。
アメリカのケリー国務長官とロシアのラブロフ外相は、7日、モスクワで会談し、今月中にアサド政権側と反政府勢力側の双方が参加する国際会議の開催を目指すことで合意しました。
これについてアサド政権側は、9日に声明を出し、「この合意を歓迎する」と表明したうえで、「ロシアが内政干渉や軍事介入に反対する立場であることを確信している」として、アサド大統領の退陣を求めて介入を強める国をけん制しました。
これに対し、反政府勢力の統一組織、シリア国民連合の幹部はNHKの電話取材に対し、「私たちは平和的な解決を望んでいるが、アサド大統領の退陣が大前提だ」と述べ、会議の参加にはアサド大統領の退陣が条件であることを示唆しました。
シリアでは、隣国レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラが、内戦への本格的な関与を表明し、ヒズボラの兵士が加わったとみられる政府軍が各地で攻勢に転じるなど戦闘が激しさを増し、市民を含めた犠牲者が増え続けています。
このため、会議の開催に事態打開への期待が高まっていますが、政権側と反政府勢力側の主張に隔たりがあり、開催が実現するかどうかは依然不透明な情勢です。
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