Ｇ７きょう開幕
5月10日7時29分
Ｇ７、先進７か国の財務相・中央銀行総裁会議が、日本時間の１０日夜、イギリスのロンドン郊外で開かれます。
先進各国はそろって金融緩和を続けていますが、依然、景気回復に力強さが見られないなかで、財政出動による景気下支えと財政再建の両立などを巡って、どう協調姿勢を打ち出すかが焦点となります。
去年１０月以来となる今回のＧ７は、ロンドン郊外のバッキンガムシャーで、１０日午後（日本時間の今夜）、始まります。
日本からは麻生副総理兼財務大臣と日銀の黒田総裁が初めて出席し、麻生副総理は１０日朝、羽田空港を出発しました。
Ｇ７では、世界経済は改善を続けるものの、依然力強さに欠けているため、安定した成長に向けて突っ込んだ議論が行われるものとみられます。
この中では、景気を下支えするために先進各国が続ける金融緩和を巡って、過剰な資金供給をもたらし、インフレなどの弊害があるという新興国側の懸念に配慮した政策運営や、金融政策と両輪となる財政政策などが主要な議題となる見通しです。
特に財政政策では、日本やイタリアが、景気刺激のため、一時的に積極的な財政出動を行ったり、減税を打ち出したりする一方で、ドイツは緊縮的な姿勢を崩さないなど、先進国の政策のスタンスに微妙な温度差があります。
こうしたドイツの姿勢には、「ヨーロッパの景気回復への対応として十分ではない」という指摘もあり、今回のＧ７で先進各国が、世界経済の成長に向け、どう協調姿勢を打ち出すかが焦点となります。
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