サッチャー元首相の葬儀最後の別れ
4月17日23時33分
イギリス初の女性の首相として11年にわたり政権を率い、大胆な改革を推し進めてイギリス経済を立て直したほか、東西冷戦の終結にも影響を与えた、イギリスのサッチャー元首相の葬儀がロンドンで行われ、内外の要人ら2300人余りが参列して最後の別れを告げました。
今月8日に87歳で死去したサッチャー元首相の葬儀は、17日午前、日本時間の17日午後7時から、ロンドン中心部にあるセントポール大聖堂で始まり、エリザベス女王夫妻やキャメロン首相をはじめ、アメリカのチェイニー前副大統領やキッシンジャー元国務長官、それに日本の森元総理大臣など、国の内外から2300人余りが参列しました。
葬儀は国葬に準じるかたちで行われ、大聖堂の司祭が「国を率いた指導力と勇気、それに社会の利益になると信じ改革を成し遂げようとした決意に感謝する」と述べ、元首相の功績をたたえました。
葬儀に先立ち、元首相のひつぎはイギリス国旗に包まれ、安置されていたロンドン中心部のウェストミンスター宮殿の礼拝堂から、およそ3キロ離れたセントポール大聖堂まで運ばれました。
沿道に集まった多くの市民からは、「イギリス経済を復活させ、国民生活を一変させた素晴らしい政治家だった」などと、元首相の死を惜しむ声が聞かれました。
一方で、サッチャー元首相に対しては、国民に多くの痛みを強いる改革を強行したとして根強い批判もあり、抗議行動も予想されるとして警察が警戒に当たりましたが、大きな混乱は起きませんでした。
地元のメディアは、サッチャー元首相はこのあと火葬され、遺灰は10年前に亡くなった夫のデニス・サッチャー氏が眠るロンドン市内の病院の敷地に埋葬されると伝えています。
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