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イラン・パキスタン国境付近でM7.8 (17-04-2013)
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イラン・パキスタン国境付近でM7.8

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イランとパキスタンの国境付近で16日午後、マグニチュード7.8の大きな地震があり、中東や南西アジアの広い範囲で揺れが感じられました。
現場は国境付近の山岳地帯で電話がつながりにくく、詳しい被害の状況は分かっていません。

アメリカの地質調査所によりますと、日本時間の16日午後7時44分ごろ、イランとパキスタンの国境付近を震源とするマグニチュード7.8の地震がありました。
震源地はパキスタンとの国境に近いシスタン・バルチスタン州の町、ハッシュの東南東86キロで、震源の深さはおよそ82キロと推定されています。
この地震でアラブ首長国連邦やインドなど中東や南西アジアの広い範囲で揺れが感じられました。
イランの国営テレビは一時、少なくとも40人が死亡したと伝えましたが、その後、地元当局者の話として確認された死者は1人だと伝えています。
また、イランの通信社はこれまでに20人以上がけがをしたと伝えています。
また、隣国パキスタンの震源に近い州政府の当局者は、今のところけが人などは確認できておらず、被害がないか調べているとしています。
震源はイランとパキスタンの国境付近の山岳地帯で電話がつながりにくい状況が続いているほか、停電が起きている地域もあり、詳しい被害の状況の把握には時間がかかることも予想されます。

活断層などに詳しい広島大学の中田高名誉教授は、「今回の地震の震源地付近は活断層がほとんど見あたらず、過去に大きな地震があまり起きていない地域とみられる」と話しています。
そのうえで中田さんは、「10年前には、今回の震源地から北西に数百キロ離れたイラン南東部のバムで、マグニチュード6.6の地震が起きて、耐震性の低いレンガ造りの建物が数多く倒壊し、4万人を超える犠牲者が出た。今回の地震の震源の深さは数十キロと、10年前の地震より深いとみられるが、地震の規模は今回の方が大きいため、周辺に市街地があれば大きな被害が出ている可能性がある」と話しています。

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