中学生自殺で臨時保護者会神奈川
4月16日23時15分
神奈川県湯河原町で、中学２年の男子生徒が自殺したことを受けて、生徒が通っていた中学校では１６日夜、臨時の保護者会を開き、今後、第三者委員会を設置していじめの実態や自殺との関連について調査を進めていく方針を説明しました。
今月１０日、湯河原町の中学２年生の男子生徒（１３）が自宅で自殺しているのが見つかり、学校が緊急に行った生徒へのアンケートの結果、男子生徒が同じ学年の複数の生徒からいじめを受けていたとみられることが分かりました。
男子生徒が通っていた中学校では、１６日夜７時ごろから、町内の施設で、臨時の保護者会を開き、４００人余りが参加しました。
保護者会では、中学校の校長が自殺の経緯について説明したうえで、同じ学年の生徒に加えて１５日、３年生の生徒全員にも新たにアンケート調査を行ったことや、県の教育委員会から派遣された臨床心理士が、ほかの生徒への心のケアにあたっていることなどを説明したということです。
そのうえで今後第三者委員会を設けて、いじめの実態や自殺との関連について調査を進めていく方針を伝えたということです。
出席した保護者からは、教師がなぜいじめに事前に気づかなかったのかなど、学校側の対応への質問が相次いだということです。
湯河原町教育委員会の篠原通夫教育長は、「追加のアンケートの結果は、まとまり次第、遺族に報告したうえで公表する。引き続き担任や同級生から聞き取りを行っていきたい」と話しています。
自殺した男子生徒と同じ学年の女子生徒の父親は、「事実を教えてもらうために、これだけ多くの人が集まったのに、『調査中』と繰り返すだけですごくがっかりです。どうして生徒が死ななければならなかったのか、隠さずに教えてほしいと思います」と話していました。
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