“急ブレーキ”危険運転致死の罪で起訴

4月5日20時59分

先月、東京・大田区の国道で大型トレーラーの荷台部分が反対車線の車に衝突し、男性が死亡した事故で、トレーラーの運転手がサイドブレーキを引いて急ブレーキをかけていたことが捜査関係者への取材で分かりました。
この運転手が別の車の運転に腹を立て割り込みや急ブレーキをかけたことが事故につながったとして、危険運転致死などの罪で起訴されました。

起訴されたのは、福島県いわき市の運転手、佐藤賀津彦被告（４５）です。
起訴状によりますと、佐藤運転手は先月１５日、大型トレーラーで東京・大田区の国道を走行中、トレーラーの荷台部分を反対車線を走っていた軽乗用車に衝突させ、運転していた４３歳の男性を死亡させたうえ、そのまま逃げたとして、危険運転致死とひき逃げの罪に問われています。
これまでの調べによりますと、佐藤運転手は別の車が前方に進路変更をしたことに腹を立て、時速７０キロから８０キロのスピードを出して車の前に割り込んだうえ、サイドブレーキを引いて急ブレーキをかけたため、トレーラーの荷台部分が反対車線にはみ出たということです。
調べに対して佐藤運転手は、「わざと急ブレーキをかけた」と供述しているということで、東京地方検察庁は別の車への妨害行為が事故につながったとして、より罰則の重い危険運転致死の罪を適用しました。

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