高値の金製品展示販売の催し
4月3日 18時59分
金の高値が続くなか、アクセサリーから黄金の茶室までさまざまな金製品を展示、販売する催しが、東京・銀座で3日から始まりました。
この催しは金製品のメーカーなどが開いていて、東京・銀座のデパートには、アクセサリーや置物などおよそ800点の金製品が展示、販売されています。
このうち、豊臣秀吉が造った「黄金の茶室」を再現した茶室は、すべて純金製の茶器が置いてあって、壁や天井全体に金ぱくが貼り付けられ、価格は4億円です。
また、打ち掛けは長さ10キロの金の糸が織り込まれています。
このほか、会場には重さ120キロの金塊に触れることができるコーナーや、金を買い取るコーナーなども設けられています。
主催者によりますと、会場にある金を合わせると、重さは1トン、金額は120億円に上るということで、訪れた人たちは、ふだん目にすることができない黄金色のきらびやかな世界に見入っていました。
会場を訪れた東京・江東区の80代の女性は「いろいろな金製品があって美しかったです。とても買えませんが、目の保養になりました」と話していました。
金はこのところ、10年前の平成15年の3倍から4倍程度の価格で取り引きされ、高値が続いていて、主催した金製品メーカーの石川貴久さんは「金の世界的な高騰に加えて、消費税率が引き上げられる前に購入しようという人が多いです。これだけ多くの品が一堂に集まるのは珍しいので、多くの人にぜひ見に来てほしいです」と話していました。
この催しは、東京・銀座の「松坂屋銀座店」で今月15日まで開かれています。
金が高値で取り引きされている背景のひとつに、円安の影響が指摘されています。
金は世界的に高騰していて、国内の東京商品取引所の先物価格も高値が続いています。
東京・銀座に本社がある貴金属販売会社では、金1グラム当たりの販売額が10年前の平成15年にはおよそ1500円でしたが、最近は3倍余りの5000円前後で推移していますが、ことしに入って金を買い求める客が増えてきているということです。
この会社によりますと、国際的な金の価格はドル建てで決められていて、去年の年末からやや下落しつつあるものの、日本では円安傾向に転じたため、値上がりの傾向が続いているということです。
円安になるほど国内での金の価格は高くなるため、今後も金の価格が上がると予測して、資産として購入したいと考える人が増えていることが背景のひとつにあると指摘しています。
金の記念コインを買うために訪れた50代の会社員の女性は「円安などが進んで金の価格はもっと上がると思います。美しく記念になるし老後の蓄えにもなるので、金を買っています」と話していました。
貴金属販売会社の「TANAKAホールディングス」マーケティング企画室の水木直人室長は、「アベノミクスの効果もあって円安が進んでいることもあり、長期的な資産として子どもや孫に残そうと金を買う人がとても増えています。活発な取引状況はしばらく続くと思います」と話していました。
Download (PDF, Video): (liên hệ Admin)
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ Quay lại ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~