廃止の線路に観光用トロッコ

3月31日22時35分

石川県珠洲市の酒造会社が地元のローカル鉄道が使わなくなった線路を観光用のトロッコに整備し、１日からの運転開始を前に３１日、記念の催しが開かれました。

このトロッコは石川県珠洲市の酒造会社「宗玄酒造」が地元の観光に生かしてもらおうと観光協会などと整備したもので、地元の「のと鉄道」が８年前に使わなくなった線路の跡地にトロッコ用の線路を敷き直しました。
３１日は一方の駅になっている会社近くのトンネルの駅で開通式が行われ、関係者がテープカットのあと、トロッコに乗ってトンネル内を往復しました。
トロッコは隣町の能登町にあるもう一方の駅までおよそ４００メートルにわたって結ばれ、８人乗りで足でこぎながら進むようになっています。
また、駅になっているトンネルはこの酒造会社の蔵としても活用され、客が買った日本酒を熟成できるよう、線路脇に保管用の木の棚が設置されているということです。運転開始は１日からで、「宗玄酒造」の徳力暁社長は「トロッコで昔の活気を取り戻せればと思います。多くの家族に楽しんでもらえる施設にしていきたいです」と話していました。

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