飲酒運転撲滅条例初の依存症受診通知
3月25日22時56分
福岡県は、去年9月に施行された罰則付きの飲酒運転撲滅条例に基づいて、初めて飲酒運転で2回検挙された2人のドライバーに対し、アルコール依存症の診断を受けて結果を報告するよう通知しました。
福岡県では、3人の幼いきょうだいが犠牲になるなど飲酒運転による事故が後を絶たず、去年9月、全国で初めて罰則付きの飲酒運転撲滅条例が施行されました。
これに基づいて、福岡県は25日、条例の施行後に県内で飲酒運転で2回検挙され、免許取り消しの処分が確定した2人のドライバーに、アルコール依存症の診断を受けることを通知しました。
飲酒運転の原因の1つにアルコール依存症があることから、条例では5年以内に2回検挙されたドライバーに依存症の診断を義務づけ、受診しない場合、5万円以下の過料が科されます。
通知を受けた2人は60日以内に指定された病院で診断を受け、結果を県に報告しなければなりません。
そして、アルコール依存症と診断された場合には、治療を受けてその状況を県に報告し、依存症ではないと診断された場合には、飲酒行動を見直すプログラムへの参加が義務づけられます。
福岡県では、条例の施行後、飲酒運転で検挙された404人のドライバーに対し、アルコール依存症の診断を受けるよう求めていますが、2回検挙されて受診が義務づけられたのは初めてです。
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