習主席「核心的利益」では支持し合う
3月23日19時9分
ロシアを公式訪問している中国の習近平国家主席は23日、モスクワの大学で講演し、中ロ両国は互いの主権や領土などの「核心的利益」に関する問題では固く支持し合うと述べるとともに、日本政府による沖縄県の尖閣諸島の国有化は第2次世界大戦後の国際秩序を覆そうとするものだという主張を暗に展開しました。
習近平国家主席はロシア滞在2日目の23日、モスクワ国際関係大学を訪れ、800人余りの学生や教員らを前に講演しました。
この中で、習主席は「中国は平和的な発展の道を揺るぎなく歩む。中国の国防政策は一貫して防御的なものだ」と述べ、ロシアでも聞かれるいわゆる中国脅威論を打ち消しました。
そして、「中国とロシアはよきパートナー、よき友人、よき隣人だ」としたうえで、互いの主権や領土などの「核心的利益」に関する問題では固く支持し合うと述べました。
さらに、習主席は日中戦争で中国軍が旧ソビエトからの援軍とともに日本と戦ったというエピソードを持ち出し、「中国の大地で命を落とした英雄のことを中国国民は忘れない」と述べました。
これは、中ロ両国がともに第2次世界大戦の「戦勝国」であり、日本は「敗戦国」だという立場を強調したもので、日本政府による沖縄県の尖閣諸島の国有化は第2次世界大戦後の国際秩序を覆そうとするものだという主張を暗に展開した形になりました。
Download (PDF, Video): (liên hệ Admin)