中国の動きなど念頭に防衛力の強化必要
3月16日20時39分
小野寺防衛大臣は、自民党の会合で、「将来、紛争の当事国になるかもしれないという危機感のなかで、安全保障体制を作っていかなければならない」と述べ、中国の海洋進出の動きなどを念頭に、防衛力の強化が必要だという認識を示しました。
この中で、小野寺防衛大臣は、中国の海洋監視船などが沖縄県の尖閣諸島の周辺で頻繁に領海侵犯を行っていることなどについて、「東アジアの過去の歴史を見ると、中国の国内でさまざまな混乱が起きると、その混乱の中で、中国と国境を接する地域で紛争が起きている。中国がどんどん外に伸びていくなかで、『ここまでは来てはいけない』という立場をきちんと示す対応が大切だ」と述べました。
そのうえで小野寺大臣は、「今起きていることは、直接、日本の領土、領空、領海が侵犯され、日本自体の危機に、これからどう向かうかということが大きな流れだ。自衛隊、防衛省が担う役割は、東西冷戦のどこかの陣営のお手伝いではなく、直接、主体的に、私どもが、将来、紛争の当事国になるかもしれないという危機感のなかで安全保障体制を作っていかなければならないということだ」と述べ、中国の海洋進出の動きなどを念頭に、防衛力の強化が必要だという認識を示しました。
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