台湾中国との軍事交流は時期尚早
3月13日22時54分
台湾当局は、4年ごとにまとめている国防戦略の報告書を発表し、中国軍の軍備増強の脅威を強調するとともに、中国側が呼びかけている軍事面での交流について、まだ時期尚早だとして慎重な姿勢を示しました。
台湾の国防部は、13日に記者会見を開き、4年ごとにまとめている「国防戦略の見直し」の報告書を発表しました。
報告書では、台湾海峡の情勢について、馬英九政権の発足後、中台関係が改善し、武力衝突が発生する可能性は少なくなっているものの、中国は台湾への軍事行動を放棄していないとして警戒感を示しています。
また、報告書は中国海軍が台湾の周辺海域を封鎖し、アメリカ軍の介入を阻む能力をすでに備えているほか、航空母艦や艦載機などの開発を続け、軍備の近代化や遠洋への展開能力の向上を加速させているとして、中国軍の脅威を強調しています。
そのうえで、中国側が呼びかけている相互の信頼関係を築くための軍事交流については、「条件がまだ満たされておらず、今後、慎重に研究や議論を進めていく」として、4年前の報告書よりもさらに慎重な姿勢を示しました。
馬英九政権は、これまで中国との経済的な結びつきを強めてきましたが、今回の報告書は、軍事面や政治面での関係強化を進める環境はまだ整っていないという認識を示すものとなりました。
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