シリア反政府勢力が支配地域拡大
3月5日20時42分
内戦が続くシリアでは、反政府勢力が北部の都市をほぼ制圧して支配地域を拡大しているのに対して、政府軍も各地を空爆して巻き返しを図っているものとみられます。
シリア北部のラッカにいる反政府勢力の活動家がNHKに明らかにしたところによりますと、反政府勢力の自由シリア軍がラッカに攻勢をかけ、4日までに中心部から政府軍を撤退させ、町のほぼ全域を制圧したということです。
ラッカで撮影された映像には、町に建てられていたアサド大統領の父親のハーフェズ・アサド前大統領の巨大な銅像が引き倒され、住民が気勢を上げている様子が映っています。
シリア北部では、反政府勢力がトルコとの国境に近い地域を支配し、主要都市アレッポでも政府軍の基地を制圧するなど攻勢を強めており、ラッカもほぼ制圧したことで、支配地域をさらに拡大したことになります。
これに対し政府軍は戦闘機で各地を空爆して巻き返しを図っているものとみられますが、反政府勢力が制圧した町を奪還するには至っておらず、首都ダマスカス近郊の防衛に追われているもようです。
Download (PDF, Video): (liên hệ Admin)