1票の格差夏の参院選差し止めを求め提訴
3月4日20時58分
いわゆる1票の格差を理由に衆議院選挙の無効を求めている弁護士のグループが、ことし夏の参議院選挙についても、「制度の抜本的な見直しが行われていない」と主張し、選挙の差し止めを求める新たな訴えを4日、東京地方裁判所に起こしました。
選挙区ごとの1票の価値に最大で2.43倍の格差があった去年12月の衆議院選挙では、2つの弁護士らのグループが全国14の裁判所で選挙の無効を求める裁判を起こしています。
このグループの1つが、ことし夏の参議院選挙についても、選挙の差し止めを求める新たな訴えを4日、東京地方裁判所に起こしました。
最高裁判所は去年、最大で5倍の格差があった3年前の参議院選挙を憲法違反の状態と判断したうえで、選挙制度の仕組みの見直しを求める判決を言い渡し、その後、選挙区の定員を「4増4減」する法律が成立しています。
しかし、弁護士のグループは「『4増4減』でも格差は解消されず、最高裁が求めた制度の抜本的な見直しが行われていない」などと主張しています。
山口邦明弁護士は、会見で「民主主義や憲法は人口に比例した選挙制度を求めており、速やかに是正すべきだ」と話しました。
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