秋田新幹線脱線乗客が体調不良訴え

3月2日21時16分

２日夕方、秋田新幹線の「こまち２５号」が、秋田県大仙市で走行中に先頭車両が脱線して停止しました。
およそ１３０人の乗客などに事故によるけがはありませんでしたが、６時間にわたって列車内に閉じ込められ、体調不良を訴える人も出ました。

ＪＲ東日本秋田支社によりますと、２日午後４時５分ごろ、秋田新幹線の下りの「こまち２５号」が、秋田県大仙市の神宮寺駅と刈和野駅の間を走行中に先頭車両が脱線して停車しました。
新幹線は６両編成で乗客と乗員あわせておよそ１３０人が乗っていましたが、いずれも事故によるけがはないということです。
ＪＲによりますと、運転士は「走行中に車両の下でドンという大きな音がしたのを聞いて車両を停めて確認したところ、車輪がレールから外れていた。当時はダイヤが乱れていて、前を走る列車との間隔を保つため時速２０キロほどに速度を落として走っていた」と話しているということです。
乗客はおよそ６時間にわたって列車内に閉じ込められ、午後１０時ごろＪＲが用意したバスに乗り換え秋田駅に向かいました。
乗客のうち、７０代の男性が足がむくんだと体調不良を訴え病院に運ばれたほか、女性１人も吐き気を訴え病院に運ばれました。
事故を受けて、国の運輸安全委員会は原因を調べるため、鉄道事故調査官２人を現地に派遣しました。
委員会から現場を保存するよう指示を受けたため、ＪＲは脱線した車両を現場で動かさないようにしているということです。
この影響で、秋田新幹線は秋田駅と盛岡駅の間で事故のあと終日運休になり、３日の運行をどうするかＪＲで検討しています。

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