津波避難タワー使い避難訓練

2月26日23時28分

静岡県伊豆市のこども園に設けられた津波避難タワーを使った初めての本格的な訓練が行われ、タワーに取り残された人を救助する手順などを確認しました。

海岸からおよそ４００メートルの場所にある伊豆市土肥の「土肥こども園」の園庭には、去年８月、高さ１６．５メートルの避難タワーが作られました。
２６日は、子どもたちのほか、地域の人や消防隊員などおよそ３５０人が参加して、初めて本格的な訓練が行われました。
子どもたちは、週に一度、タワーに駆け上る練習をしているということで、防災無線で地震発生が知らされると一斉にタワーを目指し、２分ほどで避難を終えました。
また、地元の中学生と高校生がお年寄りを誘導して一緒に避難し、８９歳の女性は「手助けがなければ、とても避難できませんでした」と話していました。
２６日は、津波で周囲が浸水し、赤ちゃんを連れた女性やけが人が避難タワーに取り残されているという想定で救助訓練も行われ、ヘリコプターで、上空から一人一人助け出していました。
地元の田方消防本部の杉村清消防長は「この地域には、津波の第１波が５分ほどで到達するとされているが、きょうは避難が完了するまで８分近くかかった。ふだんから家族や地域で避難経路を決め、訓練を重ねていってほしい」と話していました。

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