博物館の隕石展示に多くの見学者
2月19日19時23分
ロシアに隕石(いんせき)が落下したことで、隕石を展示している東京の国立科学博物館のコーナーにも、ふだんより多くの見学者が訪れています。
東京・台東区にある国立科学博物館には、国内に落ちたと確認された50個の隕石のうち23個が展示されています。
このうち、1885年に現在の大津市で発見された日本で最も重い隕石は、長さが50センチほど、重さは174キロもあります。
2番目に重い隕石は、重さが135キロあり、現在の岩手県の陸前高田市に1850年に落ちました。
また、首都圏では東京・文京区や八王子市をはじめ、埼玉、千葉、茨城の各県の合わせて7か所で隕石が見つかっているということです。
博物館によりますと、ロシアに隕石が落ちたあと、ふだんより多くの人たちが隕石コーナーを訪れていることで、19日も多くの人たちが説明文を読んだり、写真を撮ったりしながら興味深そうに見学していました。
大学4年の女子学生は「思っていたより日本にたくさん落ちていて驚きました。家の近くにも落ちていてびっくりしました」と話していました。
3歳の長男と一緒に訪れた主婦は「子どもが隕石のニュースに関心を示したので来ました。実物を見せてあげることができてよかったです」と話していました。
また、博物館の中にある売店では本物の隕石も販売され、1センチほどの大きさの1000円程度のものから、大きさが15センチほどの47万円するものまであります。
2年ほど前には160万円ほどする隕石が2つ売れたということで、ロシアに隕石が落下したあと隕石を買い求める客が増えているということです。
国立科学博物館の佐々木とき子さんは「ロシアの隕石落下をきっかけに、多くの人たちに博物館に足を運んでもらって、科学に興味を持ってほしい」と話していました。
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