2月15日21時1分
ＪＲ東日本新潟支社の管内で、トンネルや高架橋からコンクリートの破片などの落下がこの１年余りの間に３０件以上確認され、駐車中の車に破片が当たったり、列車の運行に支障が出たりしていたことが分かりました。
ＪＲ東日本の新潟県内の路線では、先月からトンネル内でモルタルの破片が剥がれ落ちているのが相次いで見つかり、国土交通省はＪＲに対し、ほかにもないか調査するよう求めていました。
ＪＲ東日本新潟支社によりますと調査の結果、これまでに明らかになっていたものを含めて去年１月から今月１４日までに、新幹線と在来線のトンネルや高架橋でコンクリートやモルタルの破片などの落下が合わせて３２件あったことが分かりました。
このうち、高架橋から落下した破片が、高架下の駐車場に止めてあった車に当たりフロントガラスや屋根を傷つけたケースが３件あったほか、トンネルの天井や壁から破片が線路内に落ちているのが見つかり、点検作業などのために列車の運行が遅れたケースが４件あったということです。
ＪＲは現在緊急点検を行っていて、モルタルなどが剥がれそうな箇所は、あらかじめ落としておくなど安全対策をとることにしています。
ＪＲ東日本新潟支社の中島亮一設備部担当部長は「点検を早急に行って健全な設備の維持に努めるとともに、今後は積極的に情報を公開していきたい」と話していました。
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