2月7日 21時21分
中国からのPM2.5と呼ばれる大気汚染物質の飛来が懸念されるなか、福岡市は、汚染物質の濃度の予報に向けた専門家による会議を開き、大気中の濃度が国が定める環境基準を上回ることが予想される際に注意を呼びかけることを決めました。
中国からのPM2.5と呼ばれる大気汚染物質の飛来が懸念されていることを受けて、福岡市は、汚染物質の濃度を予測し、注意を呼びかける予報を始めることにしています。
これに向けて福岡市は7日、専門家による会議を開き、注意を呼びかける基準を検討しました。
その結果、午前6時の時点で、1立方メートルの濃度が39マイクログラムを超えると、国が定める環境基準の1日の平均値、35マイクログラムを上回る可能性が高いとして、呼吸器系疾患などがある人に対し、外出の際にマスクをすることなどをホームページやメールで呼びかけることを決めました。
そのうえで、予報の開始を、当初予定していた夏から前倒しして、できるだけ早い時期に始めることを確認しました。
福岡市環境保全課の久保祥三課長は「3月から5月に値が高くなると認識している。こうした時期に向けて、何らかの情報発信ができるよう準備を進めていきたい」と話しました。
福岡市では、先月31日に44マイクログラムを観測するなど、ことしに入ってすでに3回、国の環境基準を超えています。