2月7日 21時53分
中国海軍の艦艇が海上自衛隊の護衛艦に射撃管制レーダーを照射した問題で、小野寺防衛大臣が「国連憲章上は、武力の威嚇に当たるおそれもある」という認識を示したことなどに対し、中国外務省の報道官は「日本側が危機をあおり、中国のイメージをおとしめている」と強く反発しました。
中国外務省の華春瑩報道官は、7日の定例記者会見で、中国海軍の艦艇が射撃管制レーダーを照射した問題について、「自分が知っているところでは、現在、関係部門が真剣に調査中だ」と述べ、国防省などの関係機関が事実関係を調査中であることを明らかにしました。
そのうえで、この問題で小野寺防衛大臣が「国連憲章上は、武力の威嚇に当たるおそれもある」という認識を示したことなどに対しては、「このところ、日本側は人為的に危機をあおって緊張した状況を作り、中国のイメージをおとしめている」と強く反発しました。
さらに、華報道官は、日中関係が冷え込んでいることについて、「中国側の強硬な姿勢が問題なのではなく、日本側の船や航空機が中国の領海や領空を絶えず不法に行き交い、主権を侵害していることが原因だ」と述べ、中国側に非はないという主張を改めて強調しました。