2月7日 20時54分
6日、南太平洋のソロモン諸島付近で起きた地震で、首都ホニアラの港では、津波で被害を受けた東部の島に向けた支援物資の積み込みなどが行われています。
6日、ソロモン諸島東部にあるネンドー島の沖合を震源とするマグニチュード8.0の地震が発生し、ネンドー島の沿岸で91センチの津波が観測されるなど、太平洋の広い範囲で津波が観測されました。
この地震で、ネンドー島で津波で家が流されるなどして、これまでに6人が死亡、4人が行方不明になっています。
ネンドー島から西に600キロほど離れたガダルカナル島にあるソロモン諸島の首都、ホニアラの港では7日、被災地に送る食料や水を運ぶポリタンクなどの支援物資を船に積み込む作業が行われていました。
船は物資の積み込みが終わりしだい、ネンドー島に向けて出港する予定ですが、到着には30時間以上かかるとみられるということです。
支援物資の中に知り合いへの米を託したという47歳の男性は「津波で親戚4人が亡くなりました。早く現地に行きたいです」と話していました。
ソロモン諸島政府によりますと、地震と津波によってネンドー島では電気や水道が止まっているうえ、電話もつながりにくく、正確な情報の把握が困難な状況が続いているということで、政府の対策本部は、支援部隊を現地に送り状況の把握を急ぐことにしています。