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1
(鷹栖)カリスマ!ちょっと来い!!
2
(ハルコ)はぁ?
3
うっさいなぁ。何?
4
何ですか 鷹栖先生でしょうが!
5
何ですか 鷹栖先生。
6
お前さ これ
ちょっと見てみろよ。
はぁ…。
7
え~と
「次の例文の読み方を答えなさい」。
8
気にはいらない。
9
はぁ?気にはいらない。
ジャック以外全員!?
10
どんな授業してんだ お前は!
11
もしかして
「気にはいらない」が正解なの?
12
正解なわけねぇだろうがよ!忘れんなよ!
13
1人でも落第したら お前の
高校教師になるっていう夢は→
14
おじゃんですから!
15
はい 今日は
今までの復習をします。
16
ビシビシいくからね!
17
(ボブ)なんか機嫌悪くない?
(ポール)男に振られたんじゃねぇ?
18
ポール 紅茶はよく飲む?
19
たまたま飲むよ。
たまたま?
20
「たまたま」の意味は偶然!
たまに飲むでしょ?
21
たまに 時々飲むよ。
22
「たまに」と
「ときどき」も意味が違う!
23
これらの副詞は それを行う頻度の割合によって 使い分けるって→
24
教えたじゃない!例えば…。
25
毎日 紅茶を飲む人は
「いつも飲みます」。
26
週5回ぐらい飲む人は
「たいてい飲みます」。
27
週4回が
「よく飲みます」。
28
で 週3回が
「ときどき飲みます」。
29
そして 全く飲まない人は
「ぜんぜん飲みません」。
30
わかった?
はい。
31
(ダイアナ)
わたし いつも紅茶飲みます。
32
ロシアンティーでしょ?
33
ジャムを紅茶に入れて
飲むんだよね ロシアは。
34
ジャムは なめながら飲む。
入れるのは ウシのチチ。
35
「牛の乳」と書いて音読みで「牛乳」。
36
って これも前
授業で教えたよね?
37
(エレーン)ハルコ怖い!
怖くない!
38
(マリー)
授業は嬉しくやりませんか?
39
「嬉しく」じゃなくて
「楽しく」です!
40
「嬉しい」と「楽しい」は
喜ばしい気持ちが続く→
41
時間の長さで使いわけんの!
時間の長さ?
42
もし 高倉健に会えたら
どっち使う?
43
うれしいですね。
でしょ?
44
じゃあ 任侠映画を観てるときは?
45
う~ん 楽しいわ。
そう。
46
「嬉しい」に比べて「楽しい」の方が
時間的に長く続くの。
47
って これも前
授業で教えたよね?
48
すいません。
49
ハルコ 「忍び」と「くノ一」も
意味が違う?
50
そういう質問は
授業が終わってから。
51
ねぇ どっちも忍者?
52
はぁ~もう!
「くノ一」は女性の忍者。
53
ほらっ!く…ノ…一。ほらっ!!
54
(生徒達)おぉ~!!
55
(ジャック)外国人は みんな忍者に
興味を持ってますから。
56
スウェーデン
あんなスゴイ人たちいない。
57
あ…それ 俳優さんね。
58
忍者って
ドロンして消えるでしょ?
59
はぁ?
空も飛ぶぞ~。
60
カエルにも乗るぞ。
(ルカ)NARUTO NARUTO NARUTO!!
61
(生徒達の話し声)
62
ちょちょ…ちょっと!
63
ひょっとして みんな
現代に忍者がいると思ってんの?
64
(生徒達)はい!
65
わたし 忍者に会いに来た。
けど まだ会ったことない…。
66
そりゃそうよ。現代の日本に
忍者なんかいないし。
67
いるよ!ハルコ。
忍者のすごさ 知らなさすぎ!
68
忍者は数学も得意だったの!
数学?
69
そう!
忍者大百科!?
70
(エレーンの声)
お堀の深さ知りたい時 忍者は→
71
水面から出た「葦の長さ」と→
72
横に引いて「水没する場所までの
距離」を測り→
73
ピタゴラスの定理を使って
計算していたの。
74
というのは 本当?
75
知らないわよ!
忍者じゃないんだから。
76
ってか みんなの夢
壊すようで悪いけど→
77
現役バリバリの
忍者なんていません。
78
しかも ドロンと消えたり?
空飛んだり?
79
そんなのタダの作り話だから。
80
うちのお店で サラリーマンが
ドロンとやってたぞ。
81
それタダのオヤジギャグね。しかもこのピタゴラスも怪しいからね。
82
いえ 江戸時代の数学の文献に→
83
ピタゴラスの定理が載ってるって
何かで読んだことがあります。
84
うそ?
ほら 言わんこっちゃない!
85
そんなに忍者が万能だったら→
86
とっくに世界征服
してるんじゃないの?
87
だって 忍者は平和主義者だから。
88
(金麗)そうよ!絶対いるよ!
(王)絶対いるよ!
89
(生徒達の話し声)
90
あぁ~もう!いるいるいる!
探せばどっかいるんじゃないの?
91
忍者いるって!
エレーン早く席着いて。
92
みんな 忍者いるって!
93
ドロ~ン!
分身の術!
94
シュシュシュ…。
95
まぬけの術!
96
「まぬけ」じゃない!「縄ぬけ」の術だよ!
97
(生徒達)アハハ…。
98
真面目にやれぇ~!!
99
♪♪~
100
101
(渋谷)
ねぇねぇ…
授業中 何 怒鳴ってたの?
102
もうさ 生徒交換しない?
103
もうあたし このままじゃ
一生 高校教師になれないからね。
104
だったらさ
ずっと日本語教師を…。
105
やりません。
106
(エレーン)師匠!
お~う エレーン。
107
ハルコ 忍者どこにいるの?
教えて。
108
また…。
109
いい?忍者の存在は秘密で
いないことにしなきゃいけないの。
110
だから 誰も知らないのよ。ホントに?
111
ハルコ先生。いいの いいの。
112
じゃあ 半蔵門線に乗って
半蔵門に行けば会えるかな?
113
服部半蔵の屋敷があるから。
114
服部半蔵の屋敷って半蔵門?
115
半蔵門。伊賀忍者の
組頭の半蔵の屋敷が…。
116
いいからね。わかったから。
117
忍者探す!スッパ抜いたら
教えてあげるね。
118
あ スッパ抜くの
「スッパ」って何?
119
スッパ?
120
≪ハルコ!≫
121
今度は誰よ?
122
(向井)久しぶり!
123
文也…。
124
誰だろ?
(鹿取)たぶん 大学時代に→
125
お付き合いされてた方だと思いますよ。
126
前に聞いたことが。
高校の先生だと。
127
何なの突然。
128
日本語教師って
結構 自由なんだな。
129
別に普通じゃん。
忘れたのか?
130
そういう自由な服装で面接 受けたから→
131
高校の採用試験
落とされたんだろ?
132
人を見かけで判断するような学校は 好きじゃありません。
133
はぁ…ガキだなぁ。
134
はあ?
135
あんた ケンカしに来たわけ?
136
はぁ~。
137
なんか話があって
来たんじゃないの?
138
ずっと ここでやってくつもりか?まさか…。
139
まだ 諦めてないし。
140
私立半蔵門高校。うちの学校で
国語の教師を募集してるんだよ。
141
え?採用は9月の新学期から。
142
9月ってもうすぐじゃん。
143
だから 会いに来たんだよ。
144
いや…でも何で?
145
(向井)お疲れさまです。
146
お疲れさまでした。
147
148
明日5時 半蔵門に来て。
理事長を紹介する。
149
明日?理事長に会うだけでいい。
あとは俺が何とかするからさ。
150
いや でも急に言われても…。
151
はっきり言って→
152
ここは ハルコがいるべき
場所じゃないと 俺は思う。
153
(シャッター音)
154
155
すいません。
服部半蔵の屋敷はどこですか?
156
忍者は どこにいますか?
157
158
半蔵門 甲州街道を真っ直ぐ…。
159
160
消えた…。
161
162
高校の採用試験?チャンスは チャンスなんだよね。
163
でも 校長先生にも
あてを探してもらってるんじゃ?
164
そうなのよ~。ただ 全員
卒業させないと 鷹栖がさぁ。
165
口出しするつもりはないけどさ
せっかくここまでやって来たのに→
166
生徒達を置いていくっていうのは
どうなのかな?
167
はい 光文学院です。
えっ 警察!?
168
申し訳ありませんでした。
169
いえ パトロール中 森の中で
しゃがみ込んでいたので→
170
心配になって
声をかけただけですから。
171
もう エレーン。
何してんの そんな格好で。
172
忍者 いるって言ったじゃん。
173
いや…あのそれは。まあ 何もなくてよかったですよ。
174
最近 あの辺りで婦女暴行事件が
起こってましてね。
175
婦女暴行事件!?
176
容疑者は刃物を携帯していて→
177
顔や身体に 大ケガを負った
被害者が出てるんです。
178
う~ん。
179
よかった~無事で。
180
ごちそうさまでした!
181
わかった。
じゃあ 気をつけて帰って。
182
あ ハルコ先生 さっきの話…。
183
184
ハルコ先生
うちの学校 辞めるのかな?
185
さぁ…。
186
あ お腹すきました?
187
なんかこの辺りが
落ち着かないっていうか。
188
あの もしよろしければ ご飯でも。
189
あはは…あと渋谷先生の
好きなものって何ですか?
190
ハルコ!
(鹿取)ええっ!!あぁ…。
191
大丈夫?
192
193
わたし ホントに忍者に会ったよ。
194
誰が信じんのよ?
だって これ。
195
写真でも撮ってきたら
信じてあげる。スッパ抜いたらね。
196
エレーン!早く。
197
早く!早く!!
198
何なの その歩き方はもう!
199
忍者の走り方。
200
走り方?こういうのが?こういうのが?
(エレーン)うん。
201
走れないでしょ?これで。(エレーン)いやいや…速い速い速い。
202
速いの?
203
204
警察に保護された!?
205
前代未聞 前代未聞…
そんな危険な場所に→
206
エレーン行かせやがって!
危険な場所って 知んなかったし。
207
生徒に嘘なんか
教えるからだろ!
208
まともな日本語も
教えられないくせに!
209
私じゃ 役不足って
言いたいんですか?
210
それ言うんなら 力不足ね。
え?
211
『役不足』というのは 自分の能力に
対して 与えられた役割が→
212
大したことないという意味です。
つまり ハルコ先生にとって→
213
日本語教師という役の方が
不足しているということです。
214
なら 合ってんじゃん。
何だと~!!
215
待って下さいよ。
216
イヤなら とっとと高校に行け。
217
ハルコ先生が辞めたら
困るのは 生徒でしょ!
218
困るのは 生徒だけですか?
219
卒業を前に逃げ出すようなやつを
信用して ついていく→
220
生徒たちが かわいそうだよ。
221
(エレーン)いいでしょう?
222
≪かっこいいね≫
(エレーン)いいでしょう?
223
エレーン エレーン!
エレーン!
224
エレーン なに その携帯。
225
半蔵門で拾った 忍者の携帯。
226
半蔵門で拾った!?落し物は
警察に届けなきゃ ダメでしょ。
227
自分で忍者に届けるから いい!
228
ごめん あれ嘘なの。
229
忍者なんて どこにも
いません!半蔵門にも。
230
≪え~っ 嘘?≫
≪それは ねえだろ≫
231
嘘じゃない!
わたし 忍者に会った。
232
顔も体も 真っ黒だった。
ドロン!と消えた。
233
ハァ…夢でも
見てたんじゃないの?
234
もしもし…。
エレーン!授業始めるよ!
235
(金麗)教師が嘘なんか
ついていいの?
236
嘘つきハルコの言うことなんか
誰も信じないわよ。
237
≪そうだ!≫
≪信じられない!≫
238
(ざわめき)
239
(キムラ)あの…
すいません 呼び出して。
240
あなたは忍者でしょ?
えっ!?
241
秘密 誰にもしゃべりません。
242
私も ドロンと消して下さい。
243
そしたら携帯 お返ししますから。
244
いいですよ。ただ 昼間は
人目につきますから→
245
夜 このあいだ会った場所で。
はい!
246
(カッターナイフの音)
247
受けるの?せめて生徒が
卒業するまで待てないのかな。
248
エレーン!あんた
授業さぼって どこ行ってたの?
249
秘密。
おい 何でさぼったんだ?
250
師匠には 教えてあげるから
こっち来て。
251
あ…。
え?
252
ついに生徒の信用も 失ったか。
253
かえって気が楽になりました!
254
(向井)ハルコ!行こうか。
255
うん。
256
お~ 待て待て。
同じ過ちを 繰り返す気か?
257
え?
258
できたか?
≪無理≫
259
着替えたんだろ?
≪だから 無理だって!≫
260
時間ないんだよ。
261
こんな格好で
行けるわけないでしょ!
262
全然いけるよ うん。
263
私らしくない。
264
(向井)自分を出すのは 採用されて
からで いいんだよ。
265
あっ ハルコ先生?今どこ?
266
今?っていうか
これから面接だって。
267
えっ!面接って今日だったの?
268
そう…。いや 剣道の
練習が あるんだけどさ→
269
時間になっても エレーンが
来ないから 一緒かなと。
270
エレーン?
271
よく分からなかったんだけどさ
携帯電話の持ち主が忍者で→
272
森に行って 証拠の写真を
撮ったら ハルコ先生に→
273
見せるんだって言ってたよ。
私に?
274
うん。びっくりさせたいから
ハルコ先生には→
275
秘密だって
言われてたんだけどさ。
276
そろそろ行こうか。
277
(エレーンの声)
((わたし 忍者に会った。→
278
顔も体も 真っ黒だった。
ドロン!と消えた))
279
ドロンと消えた…。
280
(エレーンの声)
((半蔵門で拾った 忍者の携帯))
281
ねえ それ やばいかも!
282
婦女暴行事件の容疑者!?
283
じゃあ 森って 半蔵門の?
284
わかった。とにかく行ってみる。
285
おい待てよ。どこ行くんだよ?
286
生徒が やばいかもしれない。
他の教師に頼んだんだろ?
287
今日は 自分を優先させる
べきだよ。なっ。
288
まだ歩きますか?
289
誰にも見つからない場所まで。
忍者だから。
290
そうだ 縄抜けの術
教えてあげようか。
291
知ってる!
へぇ 知ってるんだ。
292
他にも知ってる。お堀の深さは
ピタゴラスでしょ?
293
何それ?
あなた ほんとに忍者さん?
294
ごめんね 嘘ついて。
295
(カッターナイフの音)
296
日本語学校じゃ不満なんだろ?
教育のレベルが違いすぎるし。
297
レベル?
観光気分で来る生徒も
いるんじゃないのか?
298
((わたし 忍者に会いに来た!))
299
(向井)不真面目な生徒だって
多いだろ?
300
((みんな 忍者いるって!))
301
((まぬけの術))
((「まぬけ」じゃない!
「縄抜け」の術だよ!))
302
((生徒達の笑い声))
303
外国人が相手だと トラブルも
起こりやすいだろうし→
304
そもそも 意思の疎通なんか
図れないんじゃないか?
305
((卒業を前に逃げ出すような
やつを信用して ついていく→
306
生徒たちが かわいそうだよ))
307
はっきり言って
ハルコには役不足だと思う。
308
役不足?
309
行くぞ。
310
そうじゃない。
え?
311
読み書きが満足にできない
生徒だっているけど→
312
勉強したいっていう気持ちは
みんな一緒だよ!
313
むしろ 日本人の私たちより
強いと思う。
314
何言ってんだよ?
不真面目に見えることでも→
315
本人たちは 大真面目なの。本気で
忍者がいるって 信じてるんだから。
316
忍者?
トラブルも そりゃ多いよ。
317
けど どこの学校だって
一緒なんじゃないの?
318
そういうのも ひっくるめて
教育ってもんじゃないの?
319
みんな 日本が大好きなの。
任侠とか武士とか忍者とか。
320
みんな あたしより
詳しいんだから!
321
でもさ…。
夢は変わってないよ
高校教師になること。
322
うん。だったら…。
でも今は→
323
あたしには 日本語教師は
役不足なんかじゃない。
324
むしろ 力不足なんだと思う。
325
高校に行ったら 俺が力になるよ。
昔みたいにさ。
326
昔みたいに?
327
俺たち やり直さないか?
328
そのために紹介したの?
329
ハルコが 後ろ向きでいると
思ったから。
330
勘違いしないでよ。
331
あたしは いつも
前しか見てないから。
いや ハルコ…。
332
現実から逃げて 夢ばっかり
見てたら 意味ないでしょ。
333
ごめん。
334
いや!いや~!
335
抵抗すると きれいな顔に
傷がついちゃうよ。
336
助けて…。
337
≪エレーン!エレーン!≫
338
ハルコ!ハルコー!
339
エレーン!
面倒くせえな!
340
ちょ ちょ ちょっ…
ちょっと待って。
341
ちょ ちょ ちょっ…
ちょっと待って。わ~!
342
(キムラ)オラ!
わ~!わ~!
343
ちょっと無理だって。やめて!
(キムラ)黙れよ!
344
ちょ…マジ無理だって。
オラ!う~…。
345
う~ん…どいて!
あ イタ!
346
キャー!お~っ!
コラッ!
347
あっ!
グワッ!
348
エレーン!大丈夫?
349
ハ ハルコー!
350
あ…。
351
手裏剣!?
352
うぉっ!
私の教え子に 手を出すな~!!
353
わぁ~!!
(キムラ)あっ!
354
この ド変態野郎!!
355
ハァハァ…。
356
≪エレーン!エレーン!≫
357
師匠!ハルコ 師匠が来た…。
358
エレーン!大丈夫か?
ケガはないか?
359
師匠…。
360
何か ハルコ先生の声が
聞こえたような気が…。
361
ドロンと消えた…。
362
(鹿取)エ エレーンさん!?
363
ドロンと消えた?
364
(警官)立ちなさい!
おのれ~!エレーンの敵じゃ!
365
(警官)やめなさい!
面!
366
イタタタ…イテッ!
367
ちょっと!ちょっと~!イタタ…
誰か助けなさいよ!
368
ハルコ先生 高校の面接
♪♪~受けなかったみたいですよ。
369
正直 よかったよ。
鷹栖先生…。
370
あいつをクビにする楽しみが
なくなるところだった。
371
よかったですね。また
ハルコ先生と一緒に働けて。
372
うん。職場の仲間が
いなくなると思うと→
373
妙に この辺が
さびしくなっちゃってさ。
374
えっ?そういうこと
だったんですか。
375
大体 職場に恋愛感情を
持ち込むのは 不謹慎だよな!
376
ええ…。
377
ありがとうございました 先生。
378
あっ エレーン!調べたんだけど
スッパ抜くの『スッパ』って→
379
実は 忍者のことだったのよ。
380
忍者?
そう 忍者→
381
つまり『透破』が 素早く
情報を仕入れるさまから→
382
『スッパ抜く』って
言われるようになったの。
383
すご~い!
でも 現代の日本にはね…。
384
言わなくても分かってる
忍者は いない。
385
え?
386
でも ほんとは いるんだよね。
だって ハルコ くノ一だもんね。
387
くノ一?
たまたま ドロンと消えてね。
388
(ドアを閉める音)
389
いや ちょっと…この足!
あんた助けるために→
390
落ちたんだから ちょっと…。
『たまたま』じゃなくて→
391
しかも『たまに』だからね!
392
開けなさいよ 開けなさいよ!
エレーン!!