米シリアへの軍事関与に慎重

5月17日8時20分

アメリカのオバマ大統領はトルコのエルドアン首相と会談し、内戦が続くシリア情勢についてアサド大統領の退陣を求めていくことで一致しましたが、アサド政権による化学兵器の使用疑惑についてはさらなる情報が必要だとして、軍事行動などのさらなる関与には慎重な姿勢を示しました。

オバマ大統領は１６日、ワシントンでエルドアン首相と会談したあと、共同会見を行いました。
この中でオバマ大統領は、「アサド大統領は去り、移行政権に権力を譲渡しなければならない。それが解決の唯一の道だ」と述べて、アサド大統領の退陣に向けた圧力を強めていくことでエルドアン首相と一致したことを明らかにしました。
その一方で、アサド政権が化学兵器を使用した疑惑については、「何が起きたのかもっと正確に把握することが重要だ」と述べ、事実確認にさらなる情報が必要だとする慎重な姿勢を示しました。
また、化学兵器の使用が確認された場合は、軍事行動も選択肢の１つだとしながらも、「アメリカだけで対応する問題ではない」と述べて、各国と共に行動する考えを強調しました。
シリア情勢を巡って、エルドアン首相は、化学兵器の使用は明らかだとしてアメリカにより積極的な対応を求める姿勢を示していますが、オバマ大統領はさらなる関与には慎重な態度を保っています。

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